1月20日に行われたアメリカ大統領の就任式で、バイデン新大統領と同様に、いえ、それ以上に注目を集めた人がいました。弱冠22歳の女性詩人アマンダ・ゴードンさんです。
ひまわりのような鮮やかな黄色のコートに身を包み、「The Hill We Climb(わたしたちの登る丘)」と題された自作の詩を朗々と詠じ、全世界を感動で包みました。
「対句」「対比」「韻」「比喩」など数々のレトリックを駆使した美しい詩自体もさながら、その「恍惚とした表情」「指先で魔法をかけていくようなジェスチャー」に、あっという間に魅了されるはずです。
手振りや動作は詩の内容とぴったりと息をそろえており、振る舞いは実に演劇的。
ネット上には彼女のこれまでのスピーチや詩の動画がたくさんあります。
ミュージカル「ライオンキング」のオーディションを受けたときの経験談を面白おかしくステージ上で語るなど、「人前で話す機会」を重ねて、その表現力を磨いてきたことがわかります。
今回は、彼女の話し方をヒントに、プレゼンやスピーチなど「人前で話すときに緊張しない」秘訣を紹介します。
「話し方の天才」に見える彼女も、実は20歳ぐらいまで発音で「ある苦労」があったそうです。それは、「R」の発音ができないといった言語障害があったこと。
いまでは見事に克服した努力の人なのですが、本番前には必ず「緊張を和らげるおまじない」を唱えるそうです。それは以下のような内容です。