「頭が柔らかい人」って、憧れますよね。
思考が凝り固まった「頭の硬い人」よりも、やはり物事を柔軟に考えられて、いろんなアイデアを生み出すことができる「頭の柔らかい人」のほうがいい。多くの人がそう考えると思います。
でも実際に、「頭を柔らかくしたい!」と思っても、どうしたらいいのかわからないですよね。
実は東大入試では、頭が硬いと解けない問題が出題されることが多いです。東大は受験生に「頭の柔らかさ」を問い、その問いに正解した「頭の柔らかい人」が東大生になれるのです。
僕はもともと、そういう「頭の柔らかさ」が必要な問題が大の苦手で、東大入試に2回も不合格になった人間です。でも、東大に合格した友人たちに「頭の使い方」を教えてもらい、それを日常に取り入れることで、何とか東大に合格しました。
では、東大生はどうやって「頭の柔らかさ」を身につけているのでしょうか? 今日は東大の実際の問題を引用しながら、ご紹介したいと思います。
まず、多くの方が勘違いされているのですが、東大入試では重箱の隅をつつくような、難しくて細かい知識を問う問題は出題されません。それどころか、見る人によっては「なぞなぞ」のように感じてしまう問題が多く出題されているのです。
「ええ? 本当?」とお考えの人もいると思うので、実際に東大の問題を見てみましょう。
生産量の2倍以上が消費されるというのは、よくわからない現象ですよね。生産された量以上に消費されるなんてありえるのでしょうか? そしてこの問題に答えられるような「頭の柔らかさ」を持つためには、どうすればいいのでしょうか?
結論から言うと、頭の柔らかい人とは「いろいろな目線」で物事を見る人のことだと僕は考えています。「1つの見方」に凝り固まってしまうのではなく、「複数の見方」で物事を見るようになると、頭が柔らかくなるのです。
例えば上の問題。「生産側」から考えれば、つくった以上のものが消費されるというのはありえない現象です。しかし「消費側」から考えると、自ずと答えは見えてきます。