――シーズン終盤になると、ガッツポーズやマスク越しの雄叫びなど、監督ご自身の喜怒哀楽、もちろん「喜」の部分が強く表現されていました。これは意識的なものですか?
高津 いやいや、そこまで意識はできないです。ただ、ちょっと反省はしています。もう少し抑えめにしなくちゃいけないなとは思っています(笑)。
――10月15日からは、監督がミーティングで口にした「絶対大丈夫」グッズが発売されました。フレーズとしての力と監督自身の達筆な筆遣いもあって、大好評だそうです。
高津 それはあまり意識してないですけどね(笑)。ただ、あのときの自分の気持ち、選手たちに伝えたい思いを素直に口にしただけですから。以前、この連載でも言ったけど、「勝って浮かれることなく、負けてしり込みすることなくあろう」ということ、その上で「常に前向きに予習をして復習をして、明日も頑張ろう」ということを伝えたかったんです。
――改めて、昨年までの2年連続最下位から、ここまで劇的な浮上を遂げた要因を、監督ご自身はどのように分析されますか?
高津 監督なって最初に取り組んだのが「選手の意識を変える」ということでした。一生懸命プレーしていても、結果が伴わないとどうしてもプレーが消極的になるし、「またダメか」と弱気になってしまうこともある。そういう雰囲気が見受けられたので、そこを変えることを意識しました。
――意識を変えるために具体的に取り組んだことはありますか?
高津 選手への声がけやミーティングで話す内容など、いろいろ意識はしました。だけど、こんなことを言うと、質問の答えになっていないけど、やっぱり試合に勝って、結果が伴い始めてきたときに、どんどんどんどん、前向きな考え方になっていくのを感じました。
――監督としてはどのような点を意識していたこと、取り組んだことは何ですか?
高津 僕自身としては「我慢しよう」という思いは意識的に持つようにしていました。結果的に我慢できないことも多かったけど、選手起用についても、結果についても我慢することを意識しました。あとは「信頼すること」ですね。言葉で言うのは簡単だけど、去年まではきちんとできていなかった反省があるので、「我慢と信頼」は意識しました。
――次回は、さらに今シーズンの戦いについて、選手たちについて詳しく伺いたいと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。
高津 戦いはまだまだ続きます。引き続き、熱い応燕をお願いします!