とある土曜日――仕事としてのコスメティッククリエイションはお休みですが、この1年間、基本的に朝活モードのため休日も早起き。土日も時間を上手く使いたいのです。朝活モードになったのは、クリエイションの時間が、これまでの夜型ではなく朝寄りに変わってきたという点も理由の1つではあるのですが。
今年は春から夏にかけて、週1回、朝8時半~10時までオフィスで英語のレッスン受講を続けていました。こんなに長い期間、何かを学ぶというのは数年ぶり。片言の英会話ながら、昨夜も台北から東京にふらっとやってきた台北の教え子と会食をしました。外国の方が好き❤ワールドワイドが好き❤国際人になりたい!!!
さて、現在46歳。身体の健康には気をつけています。たとえば、1年前からアートディレクターとしてプロジェクトに関わっている資生堂ブランド『長命草(ボタンボウフウ)』。このサプリメントの担当者に就任したとき、興味本位で飲み始めて……以来すっかり習慣化し、毎日欠かさず飲むようになりました。今朝も勢いよく、ゴクリと6粒を口に放り込みます。
このサプリメントの担当になったばかりの頃、僕は『長命草』という商品ブランドについてほとんど知りませんでした。社内のブランドなので、もちろん存在は知っていましたが、くわしいことは何もわかっていなかったのです。でも、担当になって、すごく興味が湧いてきました。
商品名にもなっている「長命草」は、日本最西端の沖縄県与那国島などに自生するセリ科の植物。強烈な日差しや潮風といった過酷な環境で育つこともあってか、栄養が豊富だと言われ、パワーベジタブルとも呼ばれるそうです。
与那国島では自生だけでなく栽培も行なわれています。資生堂の『長命草』は、この地で育てられているのです。栽培は、植物本来の生命力を十分に引き出すため、島の厳しい自然条件をそのまま活かし、琉球石灰岩が混じっているミネラル豊富な土壌で行なっています。昔から赤ちゃんの健康長寿を願う儀式や、五穀豊穣・航海安全を祈る神事などに使われてきた長命草は、与那国島の文化に深く根付き、500年以上にわたって人々に愛されてきました。
与那国島の長命草はビタミン、ミネラル、食物繊維など大自然が育んだ美容成分をバランスよく含有しており、『美容系❤』とも言われています。
「このブランドをもっと多くの女性に知っていただきたい!」知れば知るほどオリジナリティのあるパワーベジタブル商品。しかも日本最西端の沖縄・与那国島で栽培されているなんて、なんて素敵なお育ちでしょう! クリエイションの情熱が全身にみなぎってきます。
ということで、まずは自分で試してみようと思い……商品ラインナップであるドリンク、パウダー、タブレットにトライすることに。以来、現在に至るまで、タブレットは毎日欠かさず6粒ゴクリと飲み続けています。
僕が担当になる前、この長命草ブランドのコミュニケーションイメージは、いわゆる青汁のような色が強く、男性的なブランドという印象を受けるものでした。もちろん、青々とした大地が広がる与那国島で育ったパワーベジタブルですから、このイメージも間違いではないはずですが、率直に言って女性にアピールできているとは思えないものだったのです。
商品パッケージやWebサイト上で、商品説明・栽培方法などがきちんと説明されてはいるものの、全体的なデザインの第一印象が淡白で、女性に対する思いがちょっと低いかなと感じました。「美容にピッタリの長命草を、もっと多くの女性に知っていただきたい」そんな思いが日増しに強くなっていきます。正しく、誠実に、このサプリメントの良さをもっともっともっと伝えたい。
実はコミュニケーションイメージにおいては、ちょっとした工夫で“女性らしさ”や“共感性”を打ち出すことはできるのです。でも、僕は考えました。「従来どおりのビジュアルコミュニケーションの延長ではなく、長命草の特徴を活かしたオリジナリティのあるプロモーションをしたい! 女性をHAPPY❤な気分にできるものを!」と。