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 辺境の村エルモに住む至って普通の17歳の少女アサ。  村には古くから伝わる伝承により、幻の存在と言われる竜(ドラゴン)が実在すると信じられてきた。  そしてアサと一匹の子供の竜との出会いが、彼女の旅を決意させる。  ※この物語は60話前後で終わると思います。完結まで完成してるため、未完のまま終わることはありませんので安心して下さい。1日2回投稿します。時間は色々試してから決めます。  ※表紙提供者kiroさん
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小説 194,119 位 / 194,119件 ファンタジー 44,523 位 / 44,523件
文字数 220,916 最終更新日 2023.01.26 登録日 2022.06.24
 そこに私の住む世界はあった。光の届かぬ地、海にかこまれた孤島の都市razvell。  薄暗い世界に街灯がぽつぽつと明かりを灯し、ガラス張りの高層ビルが都市全体を覆い尽くしている。その中心には一際、存在感を放つ超大型高層ビルがある。  マザーセントラルビル。この世界の核をなす存在マザーセントラルは、この世界のシステムともいうべき膨大の情報を明くる日も明くる日も休むことなく管理、処理をおこなっている。  それは人が二度と悲しみをうまぬため、人が二度と思い上がらぬための戒め。  この世界に朝日が登ることはない。太陽が消滅したとかそういうことじゃない、ここではそれが普通なんだ。だから誰もこの世界に疑いを持とうとしない。 それに朝が訪れない事は、さして私達にとって問題ではないのだ。全てを照らす光も、そこに映し出されるであろう色も私達の目には白か黒かでしかないのだから。  白と黒の世界、まるで個性という名の色を否定された世界で、私達は日々を消耗させ生きている。
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文字数 53,281 最終更新日 2022.11.08 登録日 2022.07.27
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