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世界から隔絶された街で生きてきた孤児のユアは、隠していた癒しの力をブリュンガルデ王国に知られたことによって強制的に戦争へと身を投じることとなる。
戦争はブリュンガルデ王国の勝利で終わったが、特権階級に属する者たちは献身的な活躍をしたユアを英雄視するどころか奴隷のように扱っていた。
「それでも私にはアルフォンスがいる」
戦争時代はユアの護衛であるのと同時に将来を誓い合った恋人のアルフォンス。彼だけが今のユアの心の支えであったが、そんなアルフォンスも半年以上ユアの前に姿を見せてはいなかった。
「なんで会いに来てくれないの?」
不安ばかりが加速度的に募っていく。
王から突然の呼び出しを受けたのは心と体が悲鳴を上げているまさにそんなときだった──。
文字数 38,915
最終更新日 2022.11.02
登録日 2022.10.21
悪魔が頂点捕食者として君臨する世界。
悪魔に抗うべく人類は必死な抵抗を試みるも蹂躙された町や村は数知れず。人類の版図は確実に狭まっていた。悪魔の殲滅を目的とした組織に属する少年リアムと少女アリアは、退魔犬の太郎丸と共に日々悪魔狩りの生活を送っている中で、組織から新たなる指令が下される。
各国に少なくない影響を及ぼしているゼラーレ教会を象徴する三大聖女がうちのひとり、サリアーナ・レダ・セイレーンの下へ向かえとの命であった──。
文字数 13,886
最終更新日 2022.11.02
登録日 2022.11.01
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