3年前に私は家同士の関係でバントム伯爵家のラウル様と婚約した。
しかぁーし、婚約する為の家族顔合わせの場に、私の婚約者になるはずの当のラウル様が居ない。
バントム伯爵によると、留学先の手続きに不備があり、予定より早く出国しなければならなくなったと言う。
婚約には何の問題ないからと、ラウル様抜きでの両家顔合わせが行われ、私とラウル様は婚約した。
3年後、私は独り傷心旅行という名の旅に出る。
文字数 2,590
最終更新日 2023.09.20
登録日 2023.09.20
政略結婚で結婚した夫は、式を挙げた3日後に「領地に視察に行ってくる」と言って出掛けて行った。
いつ帰るのかも告げずに出掛ける夫を私は見送った。
まさかそれが夫の姿を見る最後になるとは夢にも思わずに…。
文字数 2,455
最終更新日 2023.09.16
登録日 2023.09.16
「ジェシカ。まったくお前は愛想もなく身体も貧相、閨の相性も最悪。父上が決めた相手でなければ結婚などしなかった。それに比べてマリーナは、全てにおいて最高な上に、相性もバッチリ。よって、俺はお前と離縁しマリーナと再婚する。これにサインをし、手切れ金を持ってさっさと出て行け!」
テーブルの上に置かれた物に私は目を瞠った。
文字数 2,251
最終更新日 2023.09.15
登録日 2023.09.15
無能な婚約者の代わりに領地立直しの為に奮闘していたのに、王都に戻ってみれば無能でクズな婚約者は私の友人と良い仲になっていました。
文字数 2,641
最終更新日 2023.09.14
登録日 2023.09.14
「ああ、そなたは我がリント伯爵家の娘だ。間違いない!…やっと、やっと会う事が出来た…ずっと、ずっと捜していたんだよ…良かった、本当に良かった…ルミエル卿、その子を返して頂けるか?」
聖女御披露目と王太子との婚約発表の場で、まるで今まで私を捜していた様な振りをし、涙も出ていないのにない嘘泣きをしているリント伯爵を私は冷めた目で見ていた。
文字数 2,421
最終更新日 2023.09.01
登録日 2023.09.01
「ちょっとエバ、水くさいじゃない!従姉妹の私に結婚するのを教えないなんて酷いわ!それに我が家に招待状も届いてないし…まさか既成事実を作って妊娠したとか?だから公にせずに、身内だけで結婚式を挙げるとか!?」
突然の従姉妹のライザの訪問にも驚いたが、その話の内容にも驚く。
私が結婚?誰と?
文字数 2,365
最終更新日 2023.08.31
登録日 2023.08.31
ロベルトとの結婚生活は苦痛でしか無かった。
ロベルトは、私の従姉妹ミルザと浮気しているのだ。
ミルザが妊娠したからと離婚を言い出したロベルト。
喜んで了承致しますわ♪
文字数 2,183
最終更新日 2023.08.31
登録日 2023.08.31
「おや、誰かと思えばエメラルダじゃないか?君も、第3王子の婚約発表パーティーに来たのか!?パートナーが見えないが、まさか1人で寂しく参加するのか?」
「やだぁ~♪バイダル、可哀相だから、それ以上は言わないであげて。ごめんねぇ~エメラルダ。貴女からバイダルを奪う様な感じになっちゃって♪彼ね~私と離れられない位に、私の事が大好きなんですって♡だから、もう彼の事は諦めてね♪」
まさか、馬車を降りた所で、この2人に会うなんて、本当に最悪だ。
この2人、バイダルは私の元婚約者で、ナイジェナは私の元親友だった。
そう、半年前までは…。
文字数 1,739
最終更新日 2023.07.10
登録日 2023.07.10
昔、双子は不吉と言われ後に産まれた者は捨てられたり、殺されたり、こっそりと里子に出されていた。
今は、その考えも消えつつある。
けれど貴族の中には昔の迷信に捕らわれ、未だに双子は家系を滅ぼす忌子と信じる者もいる。
今年、ダーウィン侯爵家に双子が産まれた。
ダーウィン侯爵家は迷信を信じ、後から産まれたばかりの子を馭者に指示し魔森へと捨てた。
文字数 8,757
最終更新日 2023.06.29
登録日 2023.06.21
私ミシェルの夫であるリンベルは、侍女のジェンナと浮気をしている。
私と夫は政略結婚。
2人の間に愛はない。
婚約前ジェンナと付き合っているのは知っていた。
私と婚約する為にジェンナと別れる様に両親から言われていたから、まさか婚約してからも関係が続くとは思っていなかった。
1番驚いたのは結婚後に侍女として雇ったのだ。
もう呆れて何も言えなかった。
勿論、リンベルとミシェルは、今も何も無い。
白い結婚を、離婚の時に裁判所に申し立てれば、結婚事態がなかった事になる。
明日で結婚して3年になる。
「旦那様、離縁いたしましょう!」
私はリンベルに笑顔でそう言った。
文字数 6,322
最終更新日 2023.06.27
登録日 2023.03.07
私の婚約者と、私のいとこのミーシャは最近、仲が良い。
2人とも仲良くしている事を隠そうともしていない。
別に良いんですけれどね。
でもね、一応はいとこですもの。
忠告はしますよ!
あとはミーシャ次第ですが、ね…。
文字数 2,986
最終更新日 2023.06.13
登録日 2023.06.13
「アリーシャ様、ベルナルドと婚約を解消して下さい!ベルナルドは、私を愛しているのです。貴女が婚約を解消してくれないから、愛し合う私達が結婚出来ないのですよっ!」
我がダンゼルブルト侯爵家主催のパーティー会場で顔を赤くして憤慨し私に怒鳴っているのは、招待状も出した覚えがないコスタ男爵令嬢。
一体彼女が何故ここに?
慌てて走り駆け寄って来たベルナルド・リベルト侯爵子息。
彼のパートナーとして出席したのかしら?
文字数 1,343
最終更新日 2023.06.08
登録日 2023.06.08
「君だけを愛してる。どうか私と共に生きていこう。必ず幸せにする」
3年前に貴方が私にしてくれた求愛の言葉。
私は、それを信じて貴方と結婚したのに…。
文字数 9,578
最終更新日 2023.05.25
登録日 2023.04.11
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
文字数 6,206
最終更新日 2023.05.01
登録日 2023.04.24
婚約者に性悪で家畜よりも可愛げがないと言われ婚約破棄された侯爵令嬢のお話です。
文字数 2,279
最終更新日 2023.04.15
登録日 2023.04.15
「お姉様、グラン様が私を好きだと言ってくださるの~。だ・か・らぁ~、私にグラン様を頂だぁ~い♪良いわよね?私の大好きなお姉様ぁ~」
ラリサは私に婚約者のグラン様を譲れと言ってきた。
ラリサとグラン様が本当に好き合うのであれば、私は身を引いた方が良いのだろうか?
文字数 1,804
最終更新日 2023.04.14
登録日 2023.04.14
第2王子のアルバートに婚約破棄されたクリスティーナ。
でも、そんなの気にしない!
だって私には心に決めた方がいるのだから♪
文字数 4,982
最終更新日 2023.04.10
登録日 2023.04.08
婚約者のランセルは、私の幼馴染みのキリナと浮気をしていた。
問い詰めた私にランセルは婚約破棄を告げる。
2人に裏切られ、失意の底に居た私を助けてくれたのはアイザックだった。
文字数 4,866
最終更新日 2023.04.05
登録日 2023.04.03
「お姉様ぁ~♪私~ブラン様を好きになってしまったのぉ~。お願い、私にブラン様を譲って~♪」
屋敷に訪ねて来たブラン様との御茶会に無理矢理侵入して来たかと思えば…。
私の物を昔から欲しがる妹。
婚約者は、物では無いのだけれど、妹には人も物も一緒なのだろう。
文字数 1,364
最終更新日 2023.03.27
登録日 2023.03.27