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「聖女と教皇が公私共に信頼し合う──そしたら、教徒達も安心すると思いません?」
「恋情ではなく、純な信頼をご所望でしたら、幾らでも差し上げます。そもそも、君は未だ神官でしょう。弁えてください」
「相変わらずだなぁ。まぁそこが好きなんだけど」
「いい加減諦めてください……」
圧倒的な浄化能力を持つ神官・タリスは、その生活態度の悪さから、常に破門の危機にあった。タリスの実力を惜しんだ当代の聖女・シフォンは、度々交流を持つようになる。
懐かれた結果、終始口説かれる羽目になるとも知らずに。
(飄々としているけど感情が読めず、時々凄く辛辣になる年下神官×聖女の称号に負担を感じている、貴族出身の生真面目聖女)
文字数 9,456
最終更新日 2024.06.22
登録日 2024.04.14
「貴女が望むものは、帝位以外、全てお譲りします。俺の妻になってください」
「では、愛をください」
「なんですって?」
「私が貴方に望む物は、愛だけです。ルシエル皇帝陛下━━」
しがない農村の娘・タチアナは、先帝の唯一の落胤である。今代の皇帝・ルシエルは、帝位の正統性を示すため、タチアナを探し出し、求婚した。
対して、タチアナは愛を要求した。
自身の父を殺した、ルシエル・バルトロメイその人に。
(無表情で感情薄めな年上陛下×愛が無ければ死んでしまう、呪われた魔女の血を引いた初心な村娘)
文字数 9,665
最終更新日 2024.03.24
登録日 2024.03.07
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