【完結】恋となる執着

「聖女と教皇が公私共に信頼し合う──そしたら、教徒達も安心すると思いません?」

「恋情ではなく、純な信頼をご所望でしたら、幾らでも差し上げます。そもそも、君は未だ神官でしょう。弁えてください」

「相変わらずだなぁ。まぁそこが好きなんだけど」

「いい加減諦めてください……」




 圧倒的な浄化能力を持つ神官・タリスは、その生活態度の悪さから、常に破門の危機にあった。タリスの実力を惜しんだ当代の聖女・シフォンは、度々交流を持つようになる。

 懐かれた結果、終始口説かれる羽目になるとも知らずに。

(飄々としているけど感情が読めず、時々凄く辛辣になる年下神官×聖女の称号に負担を感じている、貴族出身の生真面目聖女)
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