鏡の中の自分に向かって、よく話しかけるゆめとくん。
「今日はこんなことがあったよ!」
「今日の給食はね〜…」
ゆめとくんは学校から帰ると、毎日鏡の中の自分に向かって話しかけていました。
もちろん、鏡の中のゆめとくんは、ゆめとくんと同じ動きをします。
でも、夜になると…。
文字数 979
最終更新日 2024.11.08
登録日 2024.11.08
おばけなのに、こわがりなおばけ。
おばけの仲間たちからはバカにされ、仲間はずれにされた。
1人人間界をさまよっていると、こわがりな男の子と出会う。
文字数 1,437
最終更新日 2024.11.05
登録日 2024.11.05
あるところに、とても大きな巣を持つミツバチたちがいました。
ミツバチたちは毎日せっせと働き、仲間や子供のためにたくさんのはちみつを作りました。
産卵の時期になると、女王蜂は新しい子供を作りました。
女王蜂は大きな部屋に1つ卵を落とすと、
「ミッチ」と名前をつけて、とても可愛がりました。
ミッチは卵の中ですくすく育ち、やがて大きな体で産まれました。
ミッチたちの巣は、とある養蜂場にありました。
この養蜂場には、みつるくんのおじいちゃんが
大事に大事に育てたミツバチたちがたくさんいました。
みつるくんは、このミツバチたちが作る、甘〜いハチミツが大好きでした。
みつるくんは、このハチミツがどうやって作られているのかきになり、おじいちゃんと一緒にハチミツをとってみることにしました。
ミッチたちは、毎日毎日働き、たくさんのハチミツを作りました。
しかしある時、ハッチたちの身に危険が迫ります…。
文字数 2,367
最終更新日 2023.09.11
登録日 2023.09.11
年に一度のお祭り、ハロウィン。
ハロウィンの日には、世界中のおばけたちもウキウキが止まりません。
仮装した子供たちに混ざって、本物のおばけたちも街へ繰り出します。
そんなおばけたちの目的も様々。イタズラをしに行くおばけ、お菓子を貰いに行くおばけ、そして、久しぶりに家族に会いに行くおばけ。
1年前に事故で死んでしまい、車よりも大きな体のトラネコおばけに生まれ変わったパロ。
今年のハロウィンは、おばけになってから初めてのハロウィンでした。
パロもウキウキした気持ちで街へ繰り出しました。
パロの目的はひとつ。家族だった男の子に会いに行くこと。
文字数 2,927
最終更新日 2022.10.31
登録日 2022.10.31
この街には、10人の犯罪者がいる。
誘拐、強盗、殺人。犯した罪は様々。
10人の犯罪者はなぜ犯罪を犯したのか。
10人の犯罪者の目的は一体何なのか。
文字数 2,814
最終更新日 2022.10.28
登録日 2022.10.27
夏が終わって、冬が来た。
動かずとも汗が滝のように流れる暑さも、体の芯から凍える寒さも、みんな平等にやってくる。
親をなくし、住むところの無いテリーは、厳しい寒さをどう乗り越えようか考えていた。
そんなテリーの元にも、優しい声をかける大人たちがいた。
文字数 2,234
最終更新日 2022.10.25
登録日 2022.10.25
パッと振り返ると、何もいない。
何回振り返っても、何も無い。
学校へ向かう道。振り返っても何もいない。
学校の廊下で。何もいない。
学校の帰り道。何もいない。
何もいないけど、音は聞こえる。
忘れ物を取りに行く道。足音が聞こえる。
暗くなった帰り道。足音が大きい。
もっと暗くなった道。近くにいる気がする。
怖いけど、パッと振り返ってみよう
文字数 701
最終更新日 2022.10.24
登録日 2022.10.24
仲良し夫婦に飼われているインコのティナ。
ティナはお喋りが大好き。
仲良し夫婦の会話を聞いて、色々な言葉を覚えます。
ティナはいつでも好きな時にカゴを抜け出して、自由に飛び回ります。
もっともっと、色んな言葉を覚えたい!
ティナはカゴを抜け出すと、大きな街を自由に飛び回り、言葉を探しに行きました。
文字数 2,941
最終更新日 2022.10.19
登録日 2022.10.19
ある時、ねこは大きなお城に住む王子様の元に生まれる。
しかし、王子様のいたずらによって死んでしまう。
またある時、ねこは釣りが大好きな釣り人の元に生まれる。
しかし、魚を釣る餌にされて死んでしまう。
またまたある時、ねこは優しいおばあさんと孫の元に生まれる。
しかし、泥棒に襲われたことよって殺されてしまう。
さらにある時、ねこは自然豊かな森に生まれる。
そこで、綺麗な白猫に一目惚れする。
しかし、ねこは嫉妬により崖から落ちてしまう。
ねこは死んだら、暗い世界にたどり着く。
ねこは何度死んでも、また生まれる。
文字数 1,584
最終更新日 2022.10.17
登録日 2022.10.17
みんな、猫が大好きな世界。
みんな、猫のお面を被っている。
猫のお面を被ると、みんな優しくしてくれる。
みんな、猫が大好きだから。
でも、僕は猫のお面が嫌い。
せっかくの顔を隠して、せっかくの個性を隠して、
僕が僕じゃ、無くなっちゃうから。
文字数 2,230
最終更新日 2022.10.10
登録日 2022.10.10
ある日、弟が死んだ。
道路に飛び出して、車に轢かれちゃったらしい。
弟の部屋を片付けていると、見たことない人形があった。
「こんなもの、持ってたっけ?」
気づいたら私は、その人形を貰い、とても可愛がっていた。
なんだか、弟が帰ってきた気がして…。
文字数 1,256
最終更新日 2022.09.18
登録日 2022.09.18
3歳になったこうくんに、妹ができました。
名前は、めいちゃん。
お母さんとお父さんは、めいちゃんをとても可愛がりました。
お姉ちゃんも、妹を可愛がりました。
でも、こうくんは妹が好きじゃありませんでした。
今までは、こうくんが可愛がられてたのに、みんな妹に取られちゃったからです。
お母さんもお父さんも、こうくんに可愛い可愛いって言ってくれたのに。
お姉ちゃんも、沢山遊んでくれたのに。
文字数 3,050
最終更新日 2022.09.18
登録日 2022.09.18
「ごめんなさい。」
この言葉を言うのが、苦手。
素直になれなくて、意地を張っちゃって、それになんだか、ごめんなさいが恥ずかしくて。
お母さんに怒られても、ごめんなさいを言わない。
お友達を傷つけちゃっても、ごめんなさいが言えない。
謝らなくちゃって分かってる。けれど、どうしても謝れない。
ある日遊んでいたら、お母さんの腕時計を踏んで壊しちゃった。
僕は、いつもみたいに謝らなかった。
そんな所に置いとくのが悪いんだ。僕はたまたま踏んじゃっただけで…。
文字数 1,553
最終更新日 2022.09.18
登録日 2022.09.18
ある日、男の子の家にドロボーさんが入った。
「今からお前を連れ去るが、騒ぐんじゃねぇぞ。」
ドロボーさんは、男の子を抱きしめ窓から飛び降りた。
男の子とドロボーさんは、暗い夜道をたくさん走った。
月に照らされた1本道を、ひたすら走った。
ドロボーさんの家で男の子を待っていたのは、予想もつかないものだった。
文字数 4,904
最終更新日 2022.09.11
登録日 2022.09.05
昔買ってもらった、ピエロの出てくるびっくりばこ。
ボタンを押すと、ピエロが飛び出すおもちゃ。
小さい頃は、怖くて苦手だった。
ピエロの顔が怖くて。
ピエロが、いつも笑ってて。
文字数 636
最終更新日 2022.09.09
登録日 2022.09.09
壊れたラジオが 泣いてるような音。
ザー。ザー。
部屋の周りを うろうろ。
ザー。ザー。 と、行ったり来たり。
布団にくるまって ようすをみる。
ザー。ザー...
もう 行ったかな?
文字数 430
最終更新日 2022.09.05
登録日 2022.09.05