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ファンタジー 連載中 長編 R15
「お前には魔法の才能がない」 父にそう言われて、アルカは公爵家を追放されてしまった。 その上、婚約者にも見限られ、才能がある兄に寝取られてしまう。 彼は唯一味方だった従者に見送られ、家を後にした。 悲しみと怒り、今後への絶望を抱きながら街を彷徨っていると、彼は地面に倒れている浮浪者を発見する。 食料を求める浮浪者に食料をプレゼントすると、浮浪者は絶景の美人になった。 さらに彼女曰く、自分は世界最強の大賢者なのだという。 助けてくれたお礼に1つだけ願いを叶えてやると告げる大賢者。 そんな大賢者に、アルカは弟子にしてくれと頼み込んだ。魔法の才能がない自分でも、大賢者の元で修行すれば人並み程度には魔法を使えるかもしれないと考えたのだ。 困惑しながらも、大賢者はアルカの弟子入りを受け入れた。 かくして、アルカは大賢者の弟子になったのだ。 大賢者の弟子になって1ヶ月が経つも、未だにアルカは魔法を上手く発動できなかった。 0に何をかけても0になるように、才能が皆無な彼ではどれだけ魔法のコツや修行法を教わっても習得できないのだ。 自身の無能さに絶望するアルカだが、ふいに大賢者の部屋の本棚に納められた古い本が目に入る。 その本を手にし、アルカは本を捲った。 「それは古代魔法について書かれた魔法書だな。現代では解読不可能な古代文字で書かれているから、ワシでも内容はさっぱりわかんねぇけどな」 「……僕、普通に読めます」 「ウソだろ!?」  何故か現代では解読不可能な古代文字を読み解けるアルカは、魔法書を解読して古代魔法を習得した。  魔法の才能がないと思われていたアルカだが、それは誤りであったのだ。  アルカは"現代魔法"の才能がないのであって、"古代魔法"の才能はあったのだ。    5年の歳月をかけて、アルカは魔法書に記された古代魔法を全て習得した。  大賢者ですら使えない古代魔法を習得できた唯一無二の存在、『古代魔法師』にアルカは成ったのだ。  古代魔法とは、"言霊"を司る魔法だ。  言葉に魔力を宿すことにより、発した言葉を現実のモノにする。  「おはよう」というだけで、太陽に魔法が作用して朝になる。「死ね」というだけで、絶対に相手は死ぬ。  つまり古代魔法とは、あまりにも強すぎるが故に、封印された魔法なのだ。  アルカは最強の古代魔法を手に、これまでの屈辱に満ちた人生を覆す。  これは才能がないと思われていた少年が、唯一無二の才能を開花させて最強に至る物語。
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小説 1,175 位 / 197,499件 ファンタジー 180 位 / 45,749件
文字数 119,810 最終更新日 2025.04.15 登録日 2025.04.01
恋愛 完結 短編 R15
「すまない、キミのことを愛することができなくなった」  第二王子は私を謁見の間に連れてきて、そう告げた。 「つまり、婚約破棄ということですね。一応、理由を聞いてもよろしいですか?」 「キミの妹こそが、僕の運命の相手だったんだよ」 「そうですわ、お姉様」  王子は私の妹を抱き、嫌な笑みを浮かべている。 「ええ、私は構いませんけれど……あとで後悔しても知りませんよ?」  私だけが知っている妹の秘密。  それを知らずに、妹に恋をするなんて……愚かな人ですね。
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小説 5,368 位 / 197,499件 恋愛 2,904 位 / 58,494件
文字数 19,763 最終更新日 2025.03.31 登録日 2025.03.15
恋愛 完結 短編 R15
「お前と婚約破棄する」  突如として王子から婚約破棄を告げられた貴族令嬢、リアラ。  とりあえず理由を聞いてみるが、王子の回答はなんともふざけたものだった。 「お前の妹、ラリスタの方がかわいいからだよ。それにお前はラリスタをいじめただろ?」 「ええ、酷いですわお姉様……!」  リアラは知っていた。  妹であるラリスタが、とんでもない悪女であることを。  リアラはラリスタをいじめたことなど一度も無かったが、ラリスタは性格が悪くずる賢い。  ラリスタが悲劇のヒロインのように振る舞い、自分にいじめられたとウソを吐いたのだと瞬時に察した。  そして同時に、そんな見え透いたウソも見抜けない愚鈍な王子に失望した。 「ええ、喜んで! ぜひ婚約破棄しましょう!」  目をキラキラと輝かせ。  リアラは婚約破棄を謹んで受けた
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文字数 22,378 最終更新日 2025.03.14 登録日 2025.03.01
「お前を追放する」 『テイマー』に就いているアルガは、そう言われて追放された。 魔物を仲間にし、共に戦うことができる職業。それがテイマーだ。 だが、テイマーはいわゆる”不遇職”と呼ばれている。 レベルが上がり強くなればテイム可能な魔物も増えるが、仲間になった魔物と経験値が分散される為にレベルが上がりにくい。結果として、テイムできる魔物は弱小ばかりになることがほとんどだ。 またテイマーは世間の目が厳しい。仲間の魔物がいなければ、何もできない軟弱者と揶揄されることも多いのだ。 アルガが追放された理由も、上記の2つが原因だ。彼が仲間にした魔物はスライム1匹たった1匹で、アルガのレベルはパーティメンバーの中で一番低い。 パーティから追放されたアルガは、追放されたことをギルドに報告しに向かう。 その際についでに再検査も行ったのだが、この時にアルガに”2つ目”の職業があったことが判明した。 アルガの2つ目の職業とは、『配合術師』だ。 2匹の魔物を配合し、新たな魔物を生み出す職業。人間と魔物を配合して、魔物の力を得ることができる職業。 現代には既に存在しない、伝説の職業にアルガは就いていたのだった。 アルガは配合術を駆使して、最強のパーティを作っていく。 使役する魔物は強靭になり、魔物の力を得た彼自身も強くなっていく。 たちまちアルガの評判は上昇し、あっという間にSSS級の冒険者になるのだった。 これは不遇職とバカにされた少年が、魔物の仲間と共に最強に至るまでの物語。
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小説 21,603 位 / 21,603件 ファンタジー 8,331 位 / 8,331件
登録日 2022.03.09
生涯を何者にもなれずに終えた中年男性は、死の淵で再び目を覚ました。そう、彼は凡人以下の陰陽師の少年に転生したのだ。才能もない、力もない、周囲からは軽んじられる日々。だが、前世の後悔が彼の心を燃え上がらせる。「今度こそ、何者かになりたい」その一念だけを頼りに、彼は前世で得られなかった夢を追い始めた。 絶え間ない鍛錬と試練が続く中、彼は自分の限界を何度も越えた。何年にもわたる絶え間ない努力と血のにじむような苦難の末、ついに彼は真の力を手に入れる。 これは「無力な少年」が「最強の陰陽師」へと成長する物語。
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登録日 2024.09.07
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