妹の方がかわいいからと婚約破棄されましたが、あとで後悔しても知りませんよ?

「すまない、キミのことを愛することができなくなった」

 第二王子は私を謁見の間に連れてきて、そう告げた。

「つまり、婚約破棄ということですね。一応、理由を聞いてもよろしいですか?」
「キミの妹こそが、僕の運命の相手だったんだよ」
「そうですわ、お姉様」

 王子は私の妹を抱き、嫌な笑みを浮かべている。

「ええ、私は構いませんけれど……あとで後悔しても知りませんよ?」

 私だけが知っている妹の秘密。
 それを知らずに、妹に恋をするなんて……愚かな人ですね。
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