不幸小説一覧
現実は常に最悪であり、最悪なものは常に現実において実現します。
虚構はいかに凶悪であっても現実よりも甘美であり、現実はいかに甘美であっても虚構よりも凶悪であります。
私たちが今現在存在してしまうのは、かつて人類が犯した複数の過ちの連続のためであり、私たちはこれらを取り消すことができないがために苦しんでいるのです。
せめて虚構の中でだけでも、私たちは本当の自由を手に入れ、生という熱病から恢復することができればと願っています。
私たちはいずれ腐肉となり腐臭を発する汚物となりますが、虚構の中の私たちは永遠の生を得て根本の誤謬を正し理想の世界を実現することができます。
この短編集は現実に生きる私たちに虚構の住人が現実と戦い勝利するための力量を与えるためのものです。
文字数 9,918
最終更新日 2017.11.12
登録日 2017.11.10
自転車のサドルに生まれ変わってしまった男の物語。ほぼ身動きできず、ただ流されるままの彼は、何を経験し、何を思うのか。果たして彼は死ぬことができるのか。
本作品は「次元の最果で綴る人生~邪魔者⇒葬る~」の、外伝的位置づけです。
本編書きつつなので、不定期更新です。あまりだらだらと長くやるつもりはありません。
文字数 35,992
最終更新日 2016.12.29
登録日 2016.11.29