ディストピア小説一覧
都市の上に新たな都市を築き重ねる世界。
その世界で人類は激しく衰退していた。
現在、最も価値あるものは過去の資料や道具だ。
それを求め、危険を承知で下層都市へと潜ることを生業とする人々が少なくともいた。
「アドルフ・アーリア」
彼もまたその一人だった。
彼の所有する小さなビルには十七の少女がいる。
「優希」
彼女は赤ん坊を抱いて朝から夜にかけて居着いている。
いつも目を伏せて揺れる彼女は命と向き合っていた。
くすんだ空の下で鈍く光る都市。
ここは普遍的に空気も人の心もよどんでいる。
ゆえに今朝もそこらのビルの下では適当な清掃が行われている。
そんな日常の中で二人は毎日を生きている。
生きることは死ぬことと同じくらい辛い。
死ぬことは生きることと同じくらい難しい。
その狭間で揺れながらも幸福を願い生きてゆく。
Goodbye to Love...
文字数 33,793
最終更新日 2018.07.02
登録日 2018.07.02
近未来のこと。人類は戦争を繰り返した末に滅亡寸前となった。その時、宇宙からきたフェーレという名の種族が人類を見つけ、絶滅をさけるために保護することを決めた。
それからしばらく後。人類は専用施設であるヒューマン動物園の中で大々的に飼育され、いろいろありつつも平和な日々を送っていた。
この物語は、そこを訪れた宇宙人であるモサーベ氏が見聞きしたことをまとめたものである。
追伸:感想よろしくです。
文字数 44,935
最終更新日 2018.06.19
登録日 2018.06.11
人口爆発に大気汚染──地表に安全な場所を失いつつある現実世界に見切りをつけた人類は、争いのない仮想世界「プルステラ」へと移住する「アニマリーヴ計画」を施行するが、突如仕様外の怪物が現れ、大惨事となる。
武器が作れない仕様の中、人々はどうにか知恵を絞ってこれを対処。
現実世界へ戻れるゲートが開くのは、一年の試用期間後一度きり。本当に戻れるという保証もない。
七夕の日、見知らぬ少女ヒマリのアバターとなって転送された青年ユヅキは、アバターの不調の修正と、一緒に転送されなかった家族の行方を探すため、仲間たちと共に旅を始める。その旅の行方が、やがてアニマリーヴ計画の真相に迫ることになるとは知らずに。
※コンテスト用に修正したバージョンがあります。
アルファポリスからは「PULLUSTERRIER 《プルステリア》(なろう版)」をどうぞ。
文字数 531,022
最終更新日 2017.07.08
登録日 2016.01.01