ソフトテニス 小説一覧
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薬師寺翔は、高校入学を控えた平凡な少年。部活動とは無縁な中学生活を送り、唯一の特技といえば将棋アプリで全国1位を獲ったことくらい。そんな翔だが、幼馴染みの二宮楓花の頼みで、放課後はよく近所の公園に呼び出されていた。
楓花は小中学校で全国屈指の実力を誇るソフトテニス後衛。気の強い性格と華のある技巧派プレーで誰もが認める天才だったが、翔の前ではどこか嬉しそうに、そして照れくさそうにラケットを振っていた。
「翔だけは、ずっと隣にいてほしい」
そんな想いを胸に秘めた楓花は、全国の名門校からの誘いを断り、翔と同じ近所の高校を受験する決断をする。だがその帰り、些細な口論の末に翔のもとから走り出した楓花は、横断歩道で車と接触し、命こそ助かったものの車椅子での生活を余儀なくされてしまう。
ソフトテニスも、将来の夢も、全てを奪われた楓花。
その現実に打ちひしがれる彼女を前に、翔は初めて「守れなかった悔しさ」に向き合うことになる。
そして翔は決意する——
「今度は俺が、楓花を支える番だ」
未経験ながらもソフトテニス部の門を叩き、楓花が愛したスポーツに真正面から挑む翔。
失われたコートへの道を、二人は別々の立場で、しかしまた一緒に歩き始める。
これは、天才少女が希望を失い、平凡な少年が希望を抱く、
再生と絆の青春ストーリー。
文字数 4,403
最終更新日 2025.12.11
登録日 2025.12.07
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ソフトテニス部でダブルスを組む薬師寺くんは、漫画やアニメに出てきそうな褐色イケメン。
顧問は「パートナーは夫婦。まず仲良くなれ」と言うけど、夫婦みたいな事をすればいいの?
文字数 11,343
最終更新日 2022.02.12
登録日 2022.02.03
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何不自由なく生きてきた大学四年生の進藤彰は、胸にポッカリと穴が開いた感覚を抱えていた。
彰は高校二年生の時に好きだった人を失い、それによって虚無感に襲われていたのだ。
そんな彰の前に幻想的な雰囲気を纏う不思議な少女が現れた。
少女は彰に問う。
『時を戻せると言ったら、お主はいったい何をする?』
不思議な少女との出会いで過去に戻った彰。
戸惑いを胸に抱えながらも、彼は好きだった人を助けるためにもう一度人生をやり直す事にした。
――後に彰は知る。
どうして自分の前に不思議な少女が現れ、自分は過去に戻る事が出来たのかを。
文字数 14,195
最終更新日 2020.07.05
登録日 2020.06.22
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