十四年式拳銃小説一覧

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かつては、天魔の権能を振るって仇成す敵を打倒し、帝都の魔人と畏怖されておったワシもその寿命が尽きた。 家族に見守られながら幽世へ旅立ち、再び輪廻の輪に戻る。 その筈だった……。 だが目覚めてみれば、どこか深い森の中。 そして、ワシのこの姿……猫ではないか! いや、二本足で歩け、手も肉球は付いておるが、人の手に似ておる。 では、ワシは妖精猫、つまりケットシーと言う事か。 人であった前世よりも、魔法に適したケットシーのこの体。 振るう悪魔どもの権能は、恐ろしいまでに強大に成っておる。 暫く、この森の中で、力の押さえ方を学ばねば成らんな……。 それから数十日、狩と魔法の訓練に明け暮れ、ようやく森を出る事にする。 森の外……そこは魔物も跋扈する、見渡す限りの荒野。 そして硝煙煙る、西部開拓時代……ふうの世界。 ワシはケットシーとしてこの世界に新たに生を受け、何者にも囚われる必要の無い、自由な身。 面白い。 「さて、この地でワシが目指すモノは何か……」
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文字数 203,963 最終更新日 2021.01.22 登録日 2020.08.30
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