我慢しません小説一覧
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「ミリアナ、お前に婚約破棄を告げる」
聖女の私が婚約破棄を告げられました。
「真実の愛に目覚めたんだ」
私の妹の自称病弱で私の物をなんでも欲しがるフェリアと結婚するそうです。
「お姉様、エル君の事頂戴」
私の者を欲しがる妹は物だけではなく私の婚約者まで欲しがりました。
「正統性もない婚約破棄なのだから、慰謝料は貰うわよ」
「正統性ならある。お前はフェリアの聖女としての素質を妬み、聖女にならないように
甘やかし堕落させてきただろう」
はい、本当の事です。
妹は自称病弱で怠けてばかりで私の物をなんでも欲しがるので、
無理しなくていいのよと好きなだけ遊ばせ怠けさせ欲しがる物はなんでも与えて
物欲の奴隷に仕立て上げました。
「でもそれだけでは婚約破棄の正統な理由にはならないわね」
「はぁ、クズといえども一応は婚約者。情けもある。それぐらい言わなくても分かるだろうと言わなかったが、
言ってやろうか、本当にいいんだな」
「言ってみなさいよ。正統な理由が、私に非があるならね」
「お前は実家でもラーニョ家でも使用人を虐めていただろう」
はい、虐めてました。
「お前のようなクズに払う慰謝料なぞ1カッパーもないどころか、僕が慰謝料を貰えるべきなんだぞ」
はぁ?男の癖に慰謝料ってwwwだっさwwwクズじゃん。
「慰謝料どころかお前のやっている事は罪に問える。人を傷つけておいてのうのうと生きていけると思うなよクズ」
なんだか難癖つけられたので、ざまぁ断罪してやりますか。
「僕が悪かった」
「お姉様、私が悪かったわ」
「戻ってきてくれ」
「お願いお姉様、戻ってきて」
今更言われてももう遅い。
文字数 1,905
最終更新日 2021.07.25
登録日 2020.11.15
婚約破棄を喰らった侯爵令嬢が、それを逆手に遠慮をやめ、思ったことをそのまま口に出していく話。
文字数 18,499
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.15
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