烏小説一覧
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様々な正義と運命が交差する深淵の物語…
人間に育てられた烏の青年が差別の迫害に遭いながらも前世の記憶を頼りに仲間を集める物語。
悪夢に悩まされる青年の心が晴れる日は来るのだろうか?
暗めと思いきや明るいコメディ要素もあります。
【深淵迷宮の一覧】
烏王創世記と新月神話伝の後のお話
・魔界に堕ちた悪魔王国での王位継承争い
・烏王の記憶を持った青年が記憶巡りに転生者を探すお話
・烏王の隠し子?である少女と烏王の戦い
・栄華を誇った王国が寵姫によって滅びたお話
・魔女と魔術師の悲恋
・セイレーンの乙女と月の髪を持つ青年との出会い
・深淵の子らのそれぞれの運命と魔王
・おとぎ話のヒロイン達と悪魔との戦い
・最終章、海神の少女とリヴァイアサン
文字数 12,541
最終更新日 2023.12.10
登録日 2023.04.10
或る国に莫大な財を有する少女が居ました。
けれど、少女は財を求めていたわけではありません。
少女は死を求めていました。永遠の生を閉ざす方法を。
少女は貧しい国で語ります。
わたしの願いを叶えられた方に、財の全てを差し上げましょう。
さあ、どなたか、わたしを殺してください。
誰も少女を殺せない中、或る青年が現れます。
青年は告げました。僕ならば、貴女の命を奪うことができます。
青年は識っていたのです。
少女が真に求めているものを、どうすれば与えられるのか。
だからこそ、青年は少女に寄り添ったのです。
自らが哀しき運命に縛られているとは知らずに。
文字数 3,260
最終更新日 2020.11.13
登録日 2020.11.13
少年は魔の力を求めていました。病に倒れた母を救うために。
けれど、少年は男が魔の力を扱えないと知ります。
絶望する少年に、一羽の烏が囁きます。
我が主人ならば貴方にも魔の力を与えられます。
烏が提示した条件は、魔女のために働くこと。
少年は与えられた剣を握り、命じられるままに殺戮を繰り返します。
何故剣を振るっているのか忘れてしまうほどに。
これは、ある少年の絶望と復讐と贖罪の物語。
文字数 4,463
最終更新日 2020.10.11
登録日 2020.10.10
声が聞こえた。私を呼ぶ声だ。
声の主は随分と遠くに居た。あまりにも煩いから私はその喉を締め上げに行くこととした。
雪深い山の中で、仕えるべき魔女を求めている烏。
雪深い山の中で、仕えるべき魔女に逢う前に落ちた烏。
意志を持つ大雪が烏を飲み込もうとしていた。
これは、喧しい烏が魔女を見つけた物語の裏側。
文字数 7,761
最終更新日 2020.09.16
登録日 2020.09.16
雪深い山の中に烏が飛んでいきます。
烏は魔女を捜していました。自らが仕えるべき魔女を。
大雪は烏を拒みます。この白き世界に黒は要らぬ。在ってはならぬ。
烏の翼はやがて凍り、烏は雪の上に落ちました。
そこへ、銀世界に佇む魔女が現れます。
烏も、大雪も、魔女に運命を変えられてしまうのです。
文字数 2,341
最終更新日 2020.09.12
登録日 2020.09.12
その若い魔女はどんな傷も病も掴める手を持っていました。その癒しの手で人々を治癒するうちに、魔女でありながら癒しの聖女と呼ばれるようになりました。
けれど、自身は魔女だと考えている彼女にとって、聖女と呼ばれるのは苦痛です。住処の土地が疲弊する頃、彼女は闇夜に紛れて姿を消しました。
やがて、その地に原因不明の流行病が蔓延します。誰もが癒しの聖女を捜しました。自身が救われるために。
貧しい娘もその一人でした。貧しい娘は若い魔女を捜します。
その罪を、その身を、裁くために。
文字数 2,958
最終更新日 2020.09.08
登録日 2020.09.08
ある国に眠り姫と呼ばれる姫君が居ました。
眠り姫は何よりも眠ることが好きでした。
ある夜、眠り姫は大きな烏を部屋に迎え入れます。
翌日から、眠り姫は目を覚ましませんでした。
国中は大騒ぎになり、国王の命令で魔女狩りが始まりました。
国は猜疑心で疲弊していきます。
やがて眠り姫は目覚めます。
いいえ、眠り姫が、目覚めてしまいます。
文字数 2,646
最終更新日 2020.08.29
登録日 2020.08.29
僕は父親を憎んでいた。定職に就かず、家庭を壊すだけの父親を。けれど、僕は見ていることしかできなかった。
僕は彼女に出会った。彼女は言った。
取引をしましょう。私が貴方を、貴方の家族を救う。
その取引で、僕が支払う対価は。
文字数 3,147
最終更新日 2020.08.04
登録日 2020.08.04
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