智勇・美貌・品性において欠けることのなき皇太子だと思われていたカイル・ヨークランスが、公衆の面前で自らの婚約者である公爵令嬢に対して婚約破棄を言い渡した。片腕には男爵令嬢を抱えながら。公爵家への配慮からカイルはすぐさま平民に落とされるが、調べが進むとおかしなことが判明してくる。カイルと男爵令嬢は親しい関係にない、婚約者であった公爵令嬢の不貞、そしてカイルが姿を消したこと。数々の謎は全てが希望と幸福に収束するのだった。
文字数 8,022
最終更新日 2023.11.14
登録日 2023.11.14