明治小説(外部サイト)一覧
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【完結済み短編ホラー】
町で診療所を開業している私のもとへ、谷間の集落から動けなくなっている患者の治療要請が飛び込んできた。
偶然にも巡回診療の日と重なり、私は谷間の診療所へ向かうのだが、そこで待ち受けていたのは吹雪の中の不思議な体験だった。
※この作品は高野聖に感化されています。
※ホラーですが、そんなに恐くないと思います。
※フィクションです。
登録日 2024.03.20
時は明治。物書きにて生計を立てようと決意した奈津は、或る男性小説家のもとに弟子入りを志願する。彼女の為にあれこれ手を尽くし、熱心に指導してくれる『師匠』に、奈津はだんだん惹かれていくが……。
登録日 2014.07.14
※この作品はPixiv:https://www.pixiv.net/novel/series/7386995 にも掲載していたものです。
文明開化によって近代化の進む日の本の国で、時代に逆らう様に、馬と共に荷運びの仕事をする馬借の青年。
ある日、いつもの取引先である港町の茶屋へ向かう途中、急な雨に降られてしまう。運ぶ荷が雨に濡れないようにと、青年が雨宿りに選んだのは、山中に建つ今にも崩れそうなほどボロボロの小さな神社。
人など寄り付きそうもない隙間風の入る神社の中で、一夜を明かそうとする青年の前に現れたのは、その場にも時代にもそぐわない青い瞳の美しい少女の姿をしたモノだった。
青年が声をかけると逃げるように少女は消えてしまう。だが、青年に掛けられた布団がそこに何かが居る様に思わせた。
翌朝、荷を下ろした港町の茶屋の若旦那に青年が神社について問うと、雨の神様を祀った神社だという事がわかる。
果たして、青年が出会った青い瞳の美しい少女は、狐か、妖か、はたまた神なのか。
雨をテーマにした、人と人ならざるモノとの関わりを描く和風ファンタジー!
明治時代中期頃が好きな方におすすめの話です!
どうぞよしなにーーー!!!
登録日 2022.04.07
歴史書とは異なる時を刻む、明治の世。
帝都では絶対的な力を持つ華族、通称『白華』と『黒華』による権力闘争が公然と繰り返されていた。
それでも人々は、無関心に平穏な日々を過ごす。
老舗料亭の娘、西雲彩音もその一人のはずだった。
あの日、血のように赤い黄昏の空の下で、謎多き帝国陸軍大佐、天苑寺貴臣に出会うまでは。
「逢魔が時、幽世の扉は開かれる」
貴臣が口走った言葉の意味を知った時、彩音の運命は静かに動き出す――
登録日 2015.12.04
文明開化の音がする夜明けの東京で牛鍋を食らいミステリーを愛する大上雪子が謎を解決する連作推理短編集。
おしるこ屋で隣に座ったカップルの言葉から意外な真実に行き着く『悪食令嬢は牛鍋とお汁粉を愛する』、借金取りに売られかけた同級生を五十円で買う『悪食令嬢は五十円で女子を買う』など短編で公開したものに『悪食令嬢と小人の裁縫屋』、『悪食令嬢と赤い粥』、『悪食令嬢の黒い愛猫』3篇を加えたものになります。
登録日 2022.04.27
明治時代に日本で初の国際結婚をした女性であるクーデンホーフ・光子さんとその婚家であるオーストリア貴族のクーデンホーフ=カレルギー伯爵家をモデルにした小説です。リアルにお伽噺だった冒険とロマンスのお話。
登録日 2014.06.10
ときは明治維新。
新撰組の隊士であった過去を持つ岸島芳太郎は、江戸での将来に見切りをつけ京へ戻ってくる。
そこで、かつて知り合った山本覚馬のもとへと、行くあてがなく身を寄せるのだが…。
ほぼ斬らない新撰組として物議を醸した、岸島芳太郎のその後を描いた完結編。
登録日 2020.06.29
【神風連の乱に参加した男が対峙したのは見覚えのある若い兵士だった・・・。歴史アクション】
■あらすじ
廃刀令や秩禄処分が布告される明治初期、熊本で起きた神風連の乱に参加した一人の侍がいた。
仲間たちとともに熊本城に突入し、陸軍の兵士たちを斬って回るが、夜が明ける頃になり、陸軍からの反撃を受け、味方は総崩れになった。その中で、物陰に隠れて一人でも多くの敵を殺してやろうとする二見盛久は、若い兵士と対峙することになる。
※超・妄想コンテスト第202回「運命のふたり」出品作品
※400字詰め原稿用紙換算枚数:25枚
※非ラノベ作品です。
※こちらの作品はエブリスタ、カクヨム、小説家になろう、ノベルデイズの各小説サイトにも掲載予定です。
登録日 2023.08.14
鵙(もず)神社の来歴についてここに簡記する。
神社に関する最も古い記述は室町時代にまで遡る。
当時、神社は土着の山神信仰の場として細々と機能していたに過ぎなかった。
麓の村の主産業である養蚕の成就を山神に祈ったことがそもそもの起こりとされる。
その村を野盗が襲った。
絹を奪い、女子供を拐かした。
果てぬ怨嗟の中、村人は神に祈った。
野盗を殺してくれと。
程なく、野盗の頭目の死体が上がった。
松の木に喉を刺し貫かれ、風鈴のように揺れる亡骸を見て、誰かが言った。
鵙の早贄のようだと。
以来、神社は鵙神社と号した。
時は流れ、明治時代になると、養蚕が立ち行かなくなった。
村の蚕が悉く死んだ。
蚕が尽き、絹が尽き、飯が尽き、金が尽き、
飢えと恐怖に錯乱した村人の間に死が蔓延した。
人々は再び鵙神社を顧みた。
そこに現れたのが、鵙の巫女と呼ばれた娘である。
その余りの忌まわしさゆえか、
中てられたように村は次第に狂っていき、
結局、
地図から消えた。
それから百年余りが過ぎた現代において。
三体の自殺体が発見される。
彼らは一様に、己が手で耳と目と鼻を引き千切って死んでいた。
――その神社は、殺意を内包している
登録日 2015.03.22
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