可愛いだけの妹 小説一覧
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件
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「俺様を誰だと思ってるんだっ!クセマイス王国王太子ペオパル様だぞっ!
クセマイス王国王太子ペオパル様は座っておしっこなどせんっ!」
「俺様は真実の愛に目覚めたんだ」
「お姉様ぁ、お姉様の婚約者のペオパルは私がもらうわねぇ」
「ペオパルの妃には私のように立っておしっこする可愛い聖女の方がふさわしいぁ」
「ルイラは可愛い上に立っておしっこする俺様に文句を言わんっ!ルイラも立っておしっこをするっ!
聖女としての実力もクセマイス王国を護るのに十分だっ!」
「ペオパルっ!持病で休職していたとはいえ、クセマイス王国第一聖女をかってに追放するなぞ許されんぞっ!
どう責任をとるつもりだっ!」
「お兄様、お兄様のように立っておしっこする馬鹿王太子は王太子にふさわしくない。
これからは僕のように座っておしっこするイケメン賢人が王位を継ぐに相応しいんだ」
「俺様が悪かった、これからは座っておしっこするしトイレを使った後はトイレ掃除をする。
だから許してくれ」
「いえ、今更許してくれと言われても、私はもう座っておしっこするうえにトイレの後に完璧にトイレ掃除をする
イケメン賢人完璧王太子に愛されているので貴方なんていりませんし、
『そうですか。そこまで言うなら構いませんがどうなっても知りませんよ』と言ったじゃないですか。
今更もう遅いっ!」
文字数 1,899
最終更新日 2021.06.27
登録日 2021.04.11
2
「ネイラぁ~力なくって~」
「そうか!ネイラは力がないものな!俺様が開けてやろう!」
「お姉様嫌よ。なんでお姉様に結婚相手を決められないといけないの~。
お姉様の意思が弱くてぇ~流される雑魚〇〇〇でぇ~婚約を断れなかった腹いせにぃ~ネイラに無理矢理結婚させようだなんて~
八つ当たりよ~ざぁーこざぁーこ〇〇〇」
私の物を欲しがる妹に何もかも奪われてきましたが私の中の何かがぷつりと切れたのでもう我慢する事を辞めます。
何でも貴女の思い通りになるとでも思ってるんですか。
文字数 2,280
最終更新日 2021.05.02
登録日 2021.04.26
3
「お姉様、私の方がお姉様の婚約者のペンヤン様に相応しいと思わない」
「リリアンの方がペンヤン君に相応しいわ」
「ペンヤン君もリリアンが妻になってくれた方が嬉しいだろう」
「サンドラ、悪いが私はお前の妹の方が3万倍可愛いからお前と婚約破棄して
お前の妹を妃にする」
「やれやれ、聖女の私を正当な理由なく婚約破棄ですか」
「え、なんですかこれ」
「慰謝料だよ。4億円だ。すまないが、これで許してくれないか」
「あざーっす」
妹は可愛いだけで何もかも思い通りに行くと思っているようです。
「私って可愛いじゃない。王太子妃なんかに収まる程度の可愛さじゃないと思うの」
「分かるわ。貴女の可愛さなら王太子妃なんかではないわ」
「てっぺんがとれるわよ」
たかが男爵令嬢といえども貴族は貴族。
てっぺんをとろうとするのは貴族の本能です。
妹は男爵令嬢として目覚めたようです。
「そんなわけで婚約破棄よ、ペンヤン様」
「4億円返せ」
「私が悪いわけではないのでもう返せませーん」
今更4億円返せと言われてももう遅い。
「サンドラ、タスキシタ王国には聖女のお前の結界が必要だ。私の妻になってくれ」
今更戻ってきてくれと言われてももう遅いっ!
妹がてっぺん取る道の補助をしようと思うので私も忙しいのです。
4億円も貰えましたし、親に無理矢理きめられた婚約者の貴方程度の妻になる必要などもうないのです。
文字数 915
最終更新日 2021.02.11
登録日 2021.02.11
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