カノンの子守唄

《ファンタジー大賞応募予定作》
 忘却の都ノア――カノンの民が二度と帰り着かなかったという伝説の都。
 ノアはその伝説から名をとった縮れた黒髪の少女だ。ノアがタテガミと森で過ごしていると、背中に大きなネジのついたロボットが空からふってきた。五〇〇前に地質調査のため歩いていた彼は、やがて停止し長い年月とともに空へと絡め取られていた。
 ノアの家系は代々冒険家だ。父も長老である祖父も、ノアの都を探し求め世界中歩いた。ロボットは忘却の都ノアを知っていて、カノンの民の祖先が生きていると言う。しかもたった十二日ほど歩いた距離に……。
 彼をネジ式と命名しついていくことにしたふたりは、カニバルに幕屋を襲われ森の端で意識なく倒れていたモヒに出会う……。

《目次》
序 プロローグ
第一章 空からふってきたロボット
第二章 忘却の都〝ノア〟
第三章 カニバルの爪あと
第四章 初めての〝狩り〟
第五章 復讐の螺旋
第六章 同族喰い
第七章 ゆらゆらと、そしてまたゆらゆらと
第八章 エスペランサ博士の遺志
第九章 オメガの子守唄
エピローグ 青空へと続く螺旋

◇登場人物

ノア
タテガミ
ネジ式
モヒ
長老
アブニール
フトゥーロ
カニバル
マザーアマル
エスペランサ博士
オメガ
24h.ポイント 63pt
22
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