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第四世代
光編 銀玉鉄砲
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ヒト蛇を、六つの小隊、三十六機のロボットで包囲。その場に釘付けにする。
しかもロボットだから同士討ちを心配する必要もない。もちろん無駄に損害を出すのは好ましくないものの、人間の場合はただの<損害>で済まないが、ロボットの場合は所詮は<コストの問題>だからな。
ヒト蛇を釘付けにしておくためにコストが必要なのは承知の上だ。
それに、三十六機のロボットは、すべてが鈴夏とアンデルセンの指揮下にあり、有機的に連動してるからそれぞれの射線は常時把握されている。跳弾などにより弾道が逸れて運悪く当たってしまうようなことでもない限り、フレンドリーファイアの心配もない。
その上で、壊れても直せばいいロボットの利点があってこそだな。
だから、容赦なく自動小銃で一斉射撃。ヒト蛇の気を引く。
これにはさすがにヒト蛇の方も、
「ガアアアアアーッッ!!」
怒髪天を突く勢いで怒り狂い、攻撃を仕掛けてくる。くるが、当然、ドーベルマンMPMとホビットMk-Ⅱらもある程度の間合いを取っているので、迫ってくれば下がって距離を置き、同時に、反対側にいるドーベルマンMPMとホビットMk-Ⅱらが一斉に射撃してやはり気を引く。
やられてる側からすれば、ダメージはなくても心底鬱陶しいだろうな。しかし、だからこそ効果もある。
「ウガアアアアーッッ!!」
本気で怒ってるのが分かる、大変な表情だ。ここまでくるとさすがに少し同情も禁じ得ない。
子供に取り囲まれていわゆる<銀玉鉄砲>で撃たれてるみたいな印象もある。もちろんそんな呑気な話ではないにせよ、おそらくヒト蛇にしてみれば痛みらしい痛みもないだろうから、それこそ人間がサバイバルゲーム用のエアガンで撃たれるほどのダメージもないだろう。だから<銀玉鉄砲>なんだ。
地球人社会では、目に当たるとさすがに危険ゆえに子供用の玩具としてはもう推奨されていないものの、愛好家はそれなりにいて、エアガンによるサバイバルゲームよりももっと気軽な<ごっこ遊び>(と言ってもやってるのはほとんどが大人だが)でよく使われるそうだ。
しかし、うん、鬱陶しいだろうなあ。
と思ってしまう。思ってしまうが、光はその辺り、容赦がない。必要なことだからしてるだけだ。
表情も真剣。ヒト蛇への同情はまるで感じないな。
でもまあ、それでいいさ。何しろ光は仲間に対しては攻撃性を一切見せないし。その分、外敵に対しては大変に厳しいということだ。
ここじゃ必要な感覚だと思う。
しかもロボットだから同士討ちを心配する必要もない。もちろん無駄に損害を出すのは好ましくないものの、人間の場合はただの<損害>で済まないが、ロボットの場合は所詮は<コストの問題>だからな。
ヒト蛇を釘付けにしておくためにコストが必要なのは承知の上だ。
それに、三十六機のロボットは、すべてが鈴夏とアンデルセンの指揮下にあり、有機的に連動してるからそれぞれの射線は常時把握されている。跳弾などにより弾道が逸れて運悪く当たってしまうようなことでもない限り、フレンドリーファイアの心配もない。
その上で、壊れても直せばいいロボットの利点があってこそだな。
だから、容赦なく自動小銃で一斉射撃。ヒト蛇の気を引く。
これにはさすがにヒト蛇の方も、
「ガアアアアアーッッ!!」
怒髪天を突く勢いで怒り狂い、攻撃を仕掛けてくる。くるが、当然、ドーベルマンMPMとホビットMk-Ⅱらもある程度の間合いを取っているので、迫ってくれば下がって距離を置き、同時に、反対側にいるドーベルマンMPMとホビットMk-Ⅱらが一斉に射撃してやはり気を引く。
やられてる側からすれば、ダメージはなくても心底鬱陶しいだろうな。しかし、だからこそ効果もある。
「ウガアアアアーッッ!!」
本気で怒ってるのが分かる、大変な表情だ。ここまでくるとさすがに少し同情も禁じ得ない。
子供に取り囲まれていわゆる<銀玉鉄砲>で撃たれてるみたいな印象もある。もちろんそんな呑気な話ではないにせよ、おそらくヒト蛇にしてみれば痛みらしい痛みもないだろうから、それこそ人間がサバイバルゲーム用のエアガンで撃たれるほどのダメージもないだろう。だから<銀玉鉄砲>なんだ。
地球人社会では、目に当たるとさすがに危険ゆえに子供用の玩具としてはもう推奨されていないものの、愛好家はそれなりにいて、エアガンによるサバイバルゲームよりももっと気軽な<ごっこ遊び>(と言ってもやってるのはほとんどが大人だが)でよく使われるそうだ。
しかし、うん、鬱陶しいだろうなあ。
と思ってしまう。思ってしまうが、光はその辺り、容赦がない。必要なことだからしてるだけだ。
表情も真剣。ヒト蛇への同情はまるで感じないな。
でもまあ、それでいいさ。何しろ光は仲間に対しては攻撃性を一切見せないし。その分、外敵に対しては大変に厳しいということだ。
ここじゃ必要な感覚だと思う。
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