私はあなたと 全七話

私はあなたと 第三話

　＊＊＊しばらくたったある日の事

　〈光→真に電話〉
光：あっもしもし、真(マコト)君。ちょっと聞きたい事があるんだけど。

真：うん、何？

光：あのさ、前は私とユウキと真君と3人でよく遊んでたじゃない？でもさ、最近ユウキ誘っても断られる事多くなっちゃって…私、嫌われちゃったのかな？飽きられちゃったのかな？真君どう思う？

真：あっうん、いや、キライになったとかじゃないと思うよ。

光：えっ？なんでそんな事分かるの？

真：う～ん、えっと～やっぱり光ちゃんに隠し事してるの気が引けるから正直に言うわ。

光：え、何？

真：実はさ、俺、光(ひかる)ちゃんの事、好きなんだよね。

光：えっ？

真：ユウキにはさ、光ちゃんの事が好きだって前から話してて。光ちゃんと俺らを二人きりにさせようとしてくれてたみたいでさ。光ちゃんには何かイヤな思いさせちゃったみたいでゴメンね。ユウキなりの優しさだと思って許してあげてくれないかな？

光：あっうん。

真：光ちゃんがイヤじゃなかったらさっ、これからも変わらずにまた遊びに行こう。

光：あっうん。分かった。

　〈光→ユウキに電話〉
光：(動揺してる)ユウキどうしよー💦さっき真君から告白されちゃった！

ユウキ：そっか～真、ついに言ったか！

光：もうっ！最近ユウキ誘っても断られるから、私、嫌われたかと思ってたんだよ？

ユウキ：あ～ゴメンゴメン！なかなか真が告白しないからアタシもモヤモヤしててさ。二人きりの時間が多くなれば告白する機会が増えるかな～って思って。それで？光は真の事どう思ってるの？

光：う～ん、同い年なのにしっかりしてるなっては思ってたけど、好きだって言われて正直ビックリしてる。

ユウキ：まぁそうだよね～真の分かりやすい好意には気付かなかったかぁ。まぁ、これから意識してみればいいんじゃない？これから好きになるかもしれないし。

光：うん、そうだね。


　＊＊＊光(ひかる)と真(マコト)はこの後付き合う事になり、高校を卒業して互いの環境が変わっても交際は順調に続いていたのだが、真が大学6年の夏が終わる頃…

～第四話へ続く～