【完結】【R18】キス先① あなたに、キスのその先を。

*あなたに、キスのその先を。〜第二夜〜

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　結局あちこちうろうろしてしまったので、帰宅したら夕方でした。
　うー。
　デートも確かに楽しかったですが、私はもっとこう、修太郎しゅうたろうさんと二人きりでイチャイチャしたかったので、正直ちょっぴり残念ですっ。

　そんなことを申し上げたら、きっとなんてエッチな子なんだって幻滅されてしまうので言えませんけれども。
　私は隣に座っていらっしゃる修太郎さんをチラチラと盗み見します。

　夕飯は先程済ませました。
　歯磨きと入浴を済ませたら……いよいよ昨日の続きなのです。
　り、リベンジなのですっ。

　私は修太郎さんからほんの少し離れてから、気持ち彼に背中を向けると、こそこそとスマートフォンを取り出しました。
　修太郎さんがテレビをご覧になられているのを横目で確認して、初めてのエッチについて検索してみます。

　わわわっ。す、すごいですっ。
　すご過ぎてとても口には出せませんっ。

　初体験で痛いと感じる女性ばかりではなく、あまり痛みを感じない方もいらっしゃるというのが私的にはかなり衝撃でした。

　そ、それには男性の協力が必要不可欠みたいです。

　だ、男性の協力っ……。
　そこでチラッと修太郎さんを見詰めてから、私はなんてことを考えてしまったの！と恥ずかしくなって赤面してしまいました。

　だって……その、私の……そこを……ものすごく時間をかけてほぐすことが重要だというのが、どの検索結果でも共通して言われていたんですものっ。

　初めての女性が相手だと、余裕で二時間以上とか、そういう行為――前戯と言うらしい、ですっ――に時間をかけるという猛者もさの方？もいらっしゃって、私は本当にびっくりしてしまいました。
　二時間って百二十分ですっ。そんな長い時間そんな……ことっ。は、恥ずかし過ぎますっ。

　いつの間にか真剣に内容を読み耽ってしまっていた私は、修太郎さんが私の手元を覗いていらっしゃるのに気付くのが遅れてしまいました。

「ゆっくり挿入いれるより一気に貫いた方が良いんですねー。ピアスの穴を開ける時と一緒とか……確かに言われてみれば一理ありますね。認識が違っていて、危うくまた日織ひおりさんに辛い思いをさせるところでした」
　耳元で不意につぶやかれたセリフに、私はひゃっ！と飛び上がりました。

　そう。私が読んでいたのは女性側のHow Toだけじゃなくて……その……男性側の手ほどきも書いてあるページで……。
　修太郎さんが今おっしゃったような内容も、事細かに書かれています。