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糖尿病とつき合う方法 3
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II型糖尿病を治療する
より一般的なII型糖尿病の治療は,I型の場合ほど目ざましい進歩を遂げていません。すでに注目した通り,この病気の問題はすい臓がインシュリンを全く作れないということではありません。体が必要とするインシュリンの量が急増し,普通はそれに太り過ぎの問題も加わって,すい臓が追いついてゆけなくなるのです。
錠剤も広く用いられていますが,錠剤はすい臓に,より多くのインシュリンを分泌させるためのものです。しかし,“疲れた馬”,この場合は疲れたすい臓に“むち打つ”ことのできる程度には限界があります。体重が減るような,また単糖類などを減らした良い食餌,賢明な運動を行なうほうが役に立つでしょう。
食餌,運動,甘い物を断つなどの方法をとっても血糖のレベルが十分下がらなければ,錠剤を処方することができます。この場合でも意見はいろいろ異なっています。II型糖尿病患者に錠剤よりインシュリン注射を使いたがる医師もいます。錠剤には副作用のあることがあり,錠剤が本当に長期的な合併症を防ぐ助けになるかどうかについては多少の疑念が残ります。
どの場合でも,治療法を薦めてもらう前に有能な医師にすべての要素を比較考量してもらう必要があります。その上で糖尿病患者は薦められた治療法を考慮し,自分の行なうべき事柄について最終的な決定を下さなければなりません。
糖尿病とつき合う
このように,糖尿病に対処する方法は,糖尿病の型により異なってきます。II型糖尿病患者の治療法は食餌と減量かもしれませんが,ある医師はこう述べています。「私の経験からすると,現実的に減量に成功する可能性はわずかです。私はほとんどどんな場合にも初めから錠剤,あるいはインシュリンを患者に投与するようにしています」。
I型糖尿病患者にとって,病気とつき合うのはそれほど簡単ではありません。この場合でも,解決策の一部は採用する治療法にではなく,糖尿病に対する個人個人の態度にあると言えるかもしれません。確かに,1日に数回行なうような,毎日の注射のことを考えたり,血糖を調べるために指に針を刺したりするのは楽しいことではありません。それに,毎日ほぼ同じ時に一定の間隔を置いて同じような食べ物を食べ,運動や休息を正しく計画するよう生活を確実に組織するというのも簡単なことではありません。
同時に,現実的な見方とは,現在のところ糖尿病を完治する方法はないという事実を受け入れることを意味します。しかし,鍛練が求められるとはいえ,治療を施さない場合より幾年も長く糖尿病患者が生き,かつ道理にかなった範囲で健康に生活することを可能にさせる治療法はあります。
避けるべき態度
人は両極端を避ける必要があります。第一に,糖尿病を患っている人は,この病気について注意を欠くこと,健全な医学的な指示に従うのを止めること,ひとりでに病気は治ってしまうと考えることを避けなければなりません。病気がひとりでに治るようなことはないのです。
第二に,感情によって血糖のレベルが不安定になるので,病気について過度に心配するのはかえって逆効果となりかねません。いつも恐れを抱き,通常の活動を行なえなくなるほど糖尿病に対して強迫観念にとらわれることは何の役にも立ちません。糖尿病患者の生活を規制することはどうしても必要ですが,圧倒的大多数の人々はよく組織された生活を送ることができます。
糖尿病は他の病気と同じように,恒久的にいやされることがあるのでしょうか。神の言葉聖書は励みになる答えを与えています。そうです,必ずいやされるのです。しかもそれは近い将来に生じます。そのいやしは,神の王国の支配を受けるこの地上で生じます。神の王国とは,イエスが追随者たちに祈り求めるように教えられた政府のことです。(マタイ 6:9,10)その時,「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」のです。―イザヤ 33:24。
目ざめよ! 1985より引用
偏った食事は怖いですね。
適度な運動、できるだけ13品目をとるようにする。
一人暮らしだと、作っても腐らせてしまうので、
食事管理少し大変そうですね。
より一般的なII型糖尿病の治療は,I型の場合ほど目ざましい進歩を遂げていません。すでに注目した通り,この病気の問題はすい臓がインシュリンを全く作れないということではありません。体が必要とするインシュリンの量が急増し,普通はそれに太り過ぎの問題も加わって,すい臓が追いついてゆけなくなるのです。
錠剤も広く用いられていますが,錠剤はすい臓に,より多くのインシュリンを分泌させるためのものです。しかし,“疲れた馬”,この場合は疲れたすい臓に“むち打つ”ことのできる程度には限界があります。体重が減るような,また単糖類などを減らした良い食餌,賢明な運動を行なうほうが役に立つでしょう。
食餌,運動,甘い物を断つなどの方法をとっても血糖のレベルが十分下がらなければ,錠剤を処方することができます。この場合でも意見はいろいろ異なっています。II型糖尿病患者に錠剤よりインシュリン注射を使いたがる医師もいます。錠剤には副作用のあることがあり,錠剤が本当に長期的な合併症を防ぐ助けになるかどうかについては多少の疑念が残ります。
どの場合でも,治療法を薦めてもらう前に有能な医師にすべての要素を比較考量してもらう必要があります。その上で糖尿病患者は薦められた治療法を考慮し,自分の行なうべき事柄について最終的な決定を下さなければなりません。
糖尿病とつき合う
このように,糖尿病に対処する方法は,糖尿病の型により異なってきます。II型糖尿病患者の治療法は食餌と減量かもしれませんが,ある医師はこう述べています。「私の経験からすると,現実的に減量に成功する可能性はわずかです。私はほとんどどんな場合にも初めから錠剤,あるいはインシュリンを患者に投与するようにしています」。
I型糖尿病患者にとって,病気とつき合うのはそれほど簡単ではありません。この場合でも,解決策の一部は採用する治療法にではなく,糖尿病に対する個人個人の態度にあると言えるかもしれません。確かに,1日に数回行なうような,毎日の注射のことを考えたり,血糖を調べるために指に針を刺したりするのは楽しいことではありません。それに,毎日ほぼ同じ時に一定の間隔を置いて同じような食べ物を食べ,運動や休息を正しく計画するよう生活を確実に組織するというのも簡単なことではありません。
同時に,現実的な見方とは,現在のところ糖尿病を完治する方法はないという事実を受け入れることを意味します。しかし,鍛練が求められるとはいえ,治療を施さない場合より幾年も長く糖尿病患者が生き,かつ道理にかなった範囲で健康に生活することを可能にさせる治療法はあります。
避けるべき態度
人は両極端を避ける必要があります。第一に,糖尿病を患っている人は,この病気について注意を欠くこと,健全な医学的な指示に従うのを止めること,ひとりでに病気は治ってしまうと考えることを避けなければなりません。病気がひとりでに治るようなことはないのです。
第二に,感情によって血糖のレベルが不安定になるので,病気について過度に心配するのはかえって逆効果となりかねません。いつも恐れを抱き,通常の活動を行なえなくなるほど糖尿病に対して強迫観念にとらわれることは何の役にも立ちません。糖尿病患者の生活を規制することはどうしても必要ですが,圧倒的大多数の人々はよく組織された生活を送ることができます。
糖尿病は他の病気と同じように,恒久的にいやされることがあるのでしょうか。神の言葉聖書は励みになる答えを与えています。そうです,必ずいやされるのです。しかもそれは近い将来に生じます。そのいやしは,神の王国の支配を受けるこの地上で生じます。神の王国とは,イエスが追随者たちに祈り求めるように教えられた政府のことです。(マタイ 6:9,10)その時,「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」のです。―イザヤ 33:24。
目ざめよ! 1985より引用
偏った食事は怖いですね。
適度な運動、できるだけ13品目をとるようにする。
一人暮らしだと、作っても腐らせてしまうので、
食事管理少し大変そうですね。
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