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第三章。社長の友人。5
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何で社長が⁉ あの人はダメ。すでに結婚している既婚者じゃない‼
望むだけ無駄よ。さっさと忘れなくちゃあ。必死に頭の中から消去しようとする。
それでも思い出してしまう自分に切なくなった。
それから数ヶ月後。
私達は、麻美の結婚式に出席した。相変わらずというか……派手に行われた。ゴンドラまで登場する始末。さすが派手好きだと分かっていたが。
「麻美ったら相変わらずだよねぇ~」
香奈子が私に、こっそりと話しかけてきた。確かに。でも、とても幸せそうだ。見ていたら羨ましくなってくるほどに。皆に祝福されて。
無事に披露宴が終わると私達は待合室で少し休憩していた。 披露宴のディナーは、美味しかったけど何だか物足りない。ラーメンが食べたいなぁ……なんて思っていた。
すると誰かが近付いてくる気配が。
「あれ? 夏希ちゃん」
誰かが私に声をかけてきた。えっ? 声をする方に振り向くと田所さんだった。
「田所さん⁉」
「やぁ、偶然だねぇ~もしかして結婚式に出席していたの?」
「は、はい。同級生の友人の結婚だったので」
まさか、こんな所で田所さんに会えるとは思わなかった。田所さんは仕事かしら?
それともデート?
「そうなんだ? 俺は取引先のパーティーに出席していてね。ここで会えるなんて奇遇だねぇ~」
そう言いながら田所さんはニコッと微笑んでくる。あ、なんだか……取引先のパーティーなんだ。でもなんて偶然だろうか。
「夏希ちゃん。今日は一段と綺麗だねぇ~。新堂に見せてやりたいよ」
クスクスと笑いながらそう言われた。綺麗って……私が?
何だか恥ずかしくなってしまう。すると田所さんが思いついたように、
「そうだ、お腹空かない? 堅苦しい所に行くとラーメンとか食べたくなるよな?
良かったらこれから一緒にラーメン屋に行かないか? 美味しいラーメン屋を知っているからさ」
田所さんはラーメン屋に行かないかと誘ってくれた。でも……と恵美と香奈子を見るが二人はニヤニヤと笑っていた。
望むだけ無駄よ。さっさと忘れなくちゃあ。必死に頭の中から消去しようとする。
それでも思い出してしまう自分に切なくなった。
それから数ヶ月後。
私達は、麻美の結婚式に出席した。相変わらずというか……派手に行われた。ゴンドラまで登場する始末。さすが派手好きだと分かっていたが。
「麻美ったら相変わらずだよねぇ~」
香奈子が私に、こっそりと話しかけてきた。確かに。でも、とても幸せそうだ。見ていたら羨ましくなってくるほどに。皆に祝福されて。
無事に披露宴が終わると私達は待合室で少し休憩していた。 披露宴のディナーは、美味しかったけど何だか物足りない。ラーメンが食べたいなぁ……なんて思っていた。
すると誰かが近付いてくる気配が。
「あれ? 夏希ちゃん」
誰かが私に声をかけてきた。えっ? 声をする方に振り向くと田所さんだった。
「田所さん⁉」
「やぁ、偶然だねぇ~もしかして結婚式に出席していたの?」
「は、はい。同級生の友人の結婚だったので」
まさか、こんな所で田所さんに会えるとは思わなかった。田所さんは仕事かしら?
それともデート?
「そうなんだ? 俺は取引先のパーティーに出席していてね。ここで会えるなんて奇遇だねぇ~」
そう言いながら田所さんはニコッと微笑んでくる。あ、なんだか……取引先のパーティーなんだ。でもなんて偶然だろうか。
「夏希ちゃん。今日は一段と綺麗だねぇ~。新堂に見せてやりたいよ」
クスクスと笑いながらそう言われた。綺麗って……私が?
何だか恥ずかしくなってしまう。すると田所さんが思いついたように、
「そうだ、お腹空かない? 堅苦しい所に行くとラーメンとか食べたくなるよな?
良かったらこれから一緒にラーメン屋に行かないか? 美味しいラーメン屋を知っているからさ」
田所さんはラーメン屋に行かないかと誘ってくれた。でも……と恵美と香奈子を見るが二人はニヤニヤと笑っていた。
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