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26 完結
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「先日の事故で亡くなったのはーーー」
広く静かなリビングに響くテレビのニュース番組をボーッと眺めながら、あの時のこと色々と思い出していた
ずっと諦めていた初恋
悲しかった結婚生活
ひとりぼっちの発情期と裏切り
僕にとって、苦しくて、悲しくて、壊れそうな思い出
でも、全てから救ってくれたのがハルくん
諦めていた初恋が、両想いになって、今でも夢じゃないかって思ってしまう、ハルくんの番になれたこと
あの人に捨てられて、死んじゃうんだと思ってた
病院に隔離して貰って、死ぬのを待とうかと思ってた
自分のことも、あの人のことも、あの子のことも…
全部を恨んだ
でも、ハルくんが僕をあの悲しい巣箱から救い出してくれた
勝手に番になったから、おじさんからの反対があると思っていた
でも、久しぶりに会ったおじさんからは
「すまなかったね。これからは幸せになって欲しい」
って言って貰えた
ハルくんが会社を継いでからは、何だか優しくなった気がする
ハルくんはおじさんにまだ少し怒ってたけど、僕は認めて貰えて嬉しかった
ずっと、ずっと、許しては貰えないと思ってたから…
シゲルさんと運命のあの子は…
ニュースの報道で二人が亡くなったのを知った
僕がハルくんと番になってから、少ししてからだった
おじさんの会社のお金を横領してたらしい
その事がニュースで報道された後、事故があったって言ってた
自殺か事故かはわからない
カーブを曲がりきれず海中に車ごと
ブレーキ痕は見当たらなかったって、先生とハルくんが話してるのを聞いた
スピードも出ていたらしく、それを偶然捉えていたドライブレコーダーの映像が、何度も放送されているのを見た
最初は結構話題になっていた
ブレーキが壊れていたのか、そのつもりで飛び込んだのか…
なんせ、横領のことがバレてすぐだったから…
でも、真相はわからないまま、そのニュースもすぐに見なくなった
全然実感が湧かないものの、僕の頸にはシゲルさんとの番の絆である噛み跡は綺麗になくなっている
シゲルさんとの番関係がなくなったのは事実だ
代わりにハルくんに付けられた跡がクッキリと付いていて、鏡に映る度に嬉しくて、幸せを噛み締めている
あの何もかもを恨んで泣くしかなかった日々から1年
番になってからのハルくんは、夜は相変わらず激しいけど、すっごく大切にしてくれる
毎日「愛してる」って言ってくれて、発情期の時はずっと側に居てくれる
やっと手に入れた幸せ
ずっと欲しかった、大切な時
「ミツ、どうした?昨日もまたいっぱい泣かせたから疲れたのか?」
後ろから抱きつき頬擦りしてくる甘えたなハルくん
「ううん、僕、幸せだなぁ~って思っただけ。
でも、今後はちょっと手加減してよね。パパになるんだから」
悪戯っぽく舌をちろっと出しながら振り返と、目をパチクリさせている
「ハルくん、大好き♡」
満面の笑顔で彼の頬をにキスをする
「えっ、それって...ミツ!本当なのか?本当に?って、昨日あんなやって大丈夫なのか?それに、そんな薄着!?
あ~、俺も愛してる!ミツもお腹の子も、ずっと愛して守るからな!」
涙目になって喜んでくれる大好きなα様
僕の世界で一番愛している人
ずっと、この幸せが続きますように
イラスト:おとのはさん
二人のその後を描いて下さりました₍ᐞ•༝•ᐞ₎◞ ̑̑
幸せそうな二人と+お子~⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎
広く静かなリビングに響くテレビのニュース番組をボーッと眺めながら、あの時のこと色々と思い出していた
ずっと諦めていた初恋
悲しかった結婚生活
ひとりぼっちの発情期と裏切り
僕にとって、苦しくて、悲しくて、壊れそうな思い出
でも、全てから救ってくれたのがハルくん
諦めていた初恋が、両想いになって、今でも夢じゃないかって思ってしまう、ハルくんの番になれたこと
あの人に捨てられて、死んじゃうんだと思ってた
病院に隔離して貰って、死ぬのを待とうかと思ってた
自分のことも、あの人のことも、あの子のことも…
全部を恨んだ
でも、ハルくんが僕をあの悲しい巣箱から救い出してくれた
勝手に番になったから、おじさんからの反対があると思っていた
でも、久しぶりに会ったおじさんからは
「すまなかったね。これからは幸せになって欲しい」
って言って貰えた
ハルくんが会社を継いでからは、何だか優しくなった気がする
ハルくんはおじさんにまだ少し怒ってたけど、僕は認めて貰えて嬉しかった
ずっと、ずっと、許しては貰えないと思ってたから…
シゲルさんと運命のあの子は…
ニュースの報道で二人が亡くなったのを知った
僕がハルくんと番になってから、少ししてからだった
おじさんの会社のお金を横領してたらしい
その事がニュースで報道された後、事故があったって言ってた
自殺か事故かはわからない
カーブを曲がりきれず海中に車ごと
ブレーキ痕は見当たらなかったって、先生とハルくんが話してるのを聞いた
スピードも出ていたらしく、それを偶然捉えていたドライブレコーダーの映像が、何度も放送されているのを見た
最初は結構話題になっていた
ブレーキが壊れていたのか、そのつもりで飛び込んだのか…
なんせ、横領のことがバレてすぐだったから…
でも、真相はわからないまま、そのニュースもすぐに見なくなった
全然実感が湧かないものの、僕の頸にはシゲルさんとの番の絆である噛み跡は綺麗になくなっている
シゲルさんとの番関係がなくなったのは事実だ
代わりにハルくんに付けられた跡がクッキリと付いていて、鏡に映る度に嬉しくて、幸せを噛み締めている
あの何もかもを恨んで泣くしかなかった日々から1年
番になってからのハルくんは、夜は相変わらず激しいけど、すっごく大切にしてくれる
毎日「愛してる」って言ってくれて、発情期の時はずっと側に居てくれる
やっと手に入れた幸せ
ずっと欲しかった、大切な時
「ミツ、どうした?昨日もまたいっぱい泣かせたから疲れたのか?」
後ろから抱きつき頬擦りしてくる甘えたなハルくん
「ううん、僕、幸せだなぁ~って思っただけ。
でも、今後はちょっと手加減してよね。パパになるんだから」
悪戯っぽく舌をちろっと出しながら振り返と、目をパチクリさせている
「ハルくん、大好き♡」
満面の笑顔で彼の頬をにキスをする
「えっ、それって...ミツ!本当なのか?本当に?って、昨日あんなやって大丈夫なのか?それに、そんな薄着!?
あ~、俺も愛してる!ミツもお腹の子も、ずっと愛して守るからな!」
涙目になって喜んでくれる大好きなα様
僕の世界で一番愛している人
ずっと、この幸せが続きますように
イラスト:おとのはさん
二人のその後を描いて下さりました₍ᐞ•༝•ᐞ₎◞ ̑̑
幸せそうな二人と+お子~⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎
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