【完結】世界で一番愛しい人

こうらい ゆあ

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不意にクローゼットの扉が開き、外から明るい光と共に人影が見える
「ミツ?こんな所に居たのか…。俺ので上手に巣を作ってくれたんだな…」
誰も居ないと思っていたのに、優しい声で愛しい人が褒めてくれる
それだけでさっきまでイけなかったのに、軽く甘イキしてしまい
「ンンッっっ…」
射精して服を汚さないようにギュッと握り、小刻みに震えながらイッてしまった快楽を堪える
「ミツ、俺に見つかっただけでイっちゃった?」

良い子というように、優しく頬を撫でられ、キスをされるだけでも感じてしまう
「ハル、くん…ハルくん…」
縋り付くようにハルくんの首に腕を絡め、キスをもっとと強請る
「ハル、くん…ごめ、なさ…服、ごめ、なさい…」
キスの合間に自分が散らかし、汚してしまった服のことを謝る

「ミツ、巣作りは愛情表現だろ?俺は、ミツの愛が嬉しいよ」
優しく抱き上げられ、そのままベッドに連れて行かれ押し倒される

「ミツ、愛してる。俺だけのΩになって欲しい。一生、愛してるから。もう、誰にも渡さないから」
再度触れ合ったキスは先程とは違い、舌を絡めながらの深いものでピチャピチャと濡れた音が響く

ハルくんの指が胸に触れただけで電撃が走ったようにビクッと震え、触ってもいないペニスから精液が飛び散り腹部を汚してしまう

「ひゃうっ!あ、れ...さっきは、イケなかったのに...」
触れられた所が全部熱く、もっと触って欲しくなる
もう待てないというようにハルくんのズボンを緩め、ペニスを取り出すと躊躇なく咥え舌と手を使って愛撫する

「んぁっ...はぁ、ん...」
蕩け切った顔で彼のペニスを咥える
ずっと欲しかったモノにお腹の奥が疼き、腰が揺れてしまう
奥まで咥えても入り切らない大きさに顎が悲鳴を上げるも、求めていたモノに夢中になってしゃぶりつく
早く、お腹に入れて欲しい

しっかり勃起したペニスをウットリと見て、頬擦りしながら
「このおっきいの、早く入れて...ください。僕のナカ、いっぱい抉って、満たして」

再度軽くキスをして貰ってから熱くて太いモノが僕のナカに入ってくる
最初は馴染ませるように沈め、最後まで入ってくると強く抱きしめられた
「ミツ、熱いな...溶けそうだ...動いていいか?」

今まで感じた事もないくらいの圧迫感に、息も絶え絶えになり、返事もできず頷く事しかできなかった

最初は慣らす様にゆっくり抜き差しされていたが、ギリギリまで引き抜きながら一気に奥まで抉るように突かれまた射精してしまう
「ひゃあぁっ!?あっ、あぅ…も、もっとぉ…」
何度も奥を突かれ、イク度にナカが痙攣したようにびくつき、それでも離れたくないというように絡みつく

「ミツ、俺も出るっ!」
奥に熱いモノを感じ、同時にイッてしまう
力が入らずグッタリとし、呼吸の度に身体が揺れる
「ミツ、ごめん...、まだ足りない」
うつ伏せにされ、お尻を突き出すようにさせられ、また挿ってくる
体重を掛けるように押し潰されると、さっきより深く入ってくるのがわかり、それだけでも軽くイッてしまう

「あぅ、も、イッたから...ちょっと、休ませて...」
哀願するも聞き入れてくれず、奥を捏ねるように突くかれると、結腸口が開くのを感じる
「にゃあっ、しょこ、らめっ!!」
グポンッとお腹の奥から音がして結腸に入ったのがわかり精液ではない透明な液がペニスから溢れる

明らかに嬉しそうな顔をしているハルくんは止めてくれそうもない
結腸の入り口を出し入れされる度にグポッグポッと音が身体に響く
その度に意識が飛びそうな程の快楽が押し寄せ、止めどなくペニスから溢れた液で水溜りを作っていく
「あぁっ!にゃめっ...こわ、ちゃ...いってりゅ、いってりゅ、からっ!?」
何度目かの絶頂に弓形に背を反らし上にずり上がって快楽から逃げようとするも、両手を押さえられ、体重を掛けて全身を押さえ込まれているせいで逃げれることもできず、泣きながら快楽を享受するしかなかった

何度も最奥に熱い精液を流し込まれ、少し膨れた腹を優しげに撫でられ

「ミツ、愛してる。これからはずっと俺のだから」
ガリっと頸を噛まれた痛みにビクッと痙攣し、目の前がチカチカと点滅する
「ーッ!!?」
嘘っ、これって...
痛みよりも番になった時の強烈な快楽と、ハルくんだけのモノに作り変えられるような感覚に耐えきれず、声にならない嬌声を上げて絶頂してしまった
あとは、もう覚えてなくて、ただハルくんの温もりと匂いに包まれながら、ゆっくり目を閉じて意識を手放した
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