統巫之番―トウフノツガイ―

青年が迷い混んだのは、遠い遠い彼方の世。頼る縁も無いその地で彼が出会ったのは、自らをトウフという存在だと称す人ならざる少女だった。彼女の厚意によって束の間の居場所を与えられた青年は、その暫し後に土地に差し迫った災厄の禍中、恩義を返そうと行動して己の死期を悟る。
けれど何の因果か。今生の際、延命の為に結んだ約束は歪み、トウフとしての彼女の全てを委ねられ、彼女の全てを意図せずとも奪い取り。次に目覚めると彼もまた人ではない少女の姿と成ってしまっていた。その世で神のように崇められ尊ばれるトウフであり、またそのツガイでもある特異な存在へと転じてしまった元青年。半人半獣の女体と成り、多くの出会いと別れを経て、多くの苦難や銷魂を越え、託された一振りを胸に抱き、彼女は果たしてどのような道を辿るのだろう――。


※現在、序章以降を再編集中でございます。序章以降各章を一端下書きに戻しております。

※この作品は【小説家になろう】さん【カクヨム】さんにも同時投稿しております。©️2015 I'm who?
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