94 / 226
5
5-20
しおりを挟む
そんな失礼なことを言ってしまっていて、私は小太郎君の腕を何度も引っ張る。
骸骨みたいな両手で、何度も引っ張る・・・。
「去年の12月、アンタの会社の法人保険。
バカデカイ金額の営業かけたの、俺だろうが!!」
小太郎君がそんなこと、言った・・・。
「それは・・・あった・・・。
やり手の営業マンで・・・総務部長が一度会って話を一緒に聞いてほしいと・・・。
あのまま契約して大丈夫かと・・・。」
「それ、俺!!
親父の会社の副社長してた、俺!!」
「ああ・・・、それは覚えているよ。
副社長さんだった・・・。
でも、君では・・・なかった・・・。」
藤岡副社長がそう言って、困惑した顔で小太郎君を見ている・・・。
そしたら、私が掴んでいた腕を小太郎君が動かし、両手をポケットに入れた。
そして・・・
下を向き・・・
少ししてからポケットから手を出し・・・
顔を、上げた・・・。
「ご無沙汰しております、藤岡副社長。
弊社・・・キャリアサービスOneTwoからの派遣はいかがでしたでしょうか?」
そう言って、小太郎君は笑った・・・。
凛太郎さんの笑顔で、笑った・・・。
骸骨みたいな両手で、何度も引っ張る・・・。
「去年の12月、アンタの会社の法人保険。
バカデカイ金額の営業かけたの、俺だろうが!!」
小太郎君がそんなこと、言った・・・。
「それは・・・あった・・・。
やり手の営業マンで・・・総務部長が一度会って話を一緒に聞いてほしいと・・・。
あのまま契約して大丈夫かと・・・。」
「それ、俺!!
親父の会社の副社長してた、俺!!」
「ああ・・・、それは覚えているよ。
副社長さんだった・・・。
でも、君では・・・なかった・・・。」
藤岡副社長がそう言って、困惑した顔で小太郎君を見ている・・・。
そしたら、私が掴んでいた腕を小太郎君が動かし、両手をポケットに入れた。
そして・・・
下を向き・・・
少ししてからポケットから手を出し・・・
顔を、上げた・・・。
「ご無沙汰しております、藤岡副社長。
弊社・・・キャリアサービスOneTwoからの派遣はいかがでしたでしょうか?」
そう言って、小太郎君は笑った・・・。
凛太郎さんの笑顔で、笑った・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる