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そんな失礼なことを言ってしまっていて、私は小太郎君の腕を何度も引っ張る。
骸骨みたいな両手で、何度も引っ張る・・・。



「去年の12月、アンタの会社の法人保険。
バカデカイ金額の営業かけたの、俺だろうが!!」



小太郎君がそんなこと、言った・・・。



「それは・・・あった・・・。
やり手の営業マンで・・・総務部長が一度会って話を一緒に聞いてほしいと・・・。
あのまま契約して大丈夫かと・・・。」



「それ、俺!!
親父の会社の副社長してた、俺!!」



「ああ・・・、それは覚えているよ。
副社長さんだった・・・。
でも、君では・・・なかった・・・。」



藤岡副社長がそう言って、困惑した顔で小太郎君を見ている・・・。



そしたら、私が掴んでいた腕を小太郎君が動かし、両手をポケットに入れた。



そして・・・



下を向き・・・



少ししてからポケットから手を出し・・・



顔を、上げた・・・。
















「ご無沙汰しております、藤岡副社長。
弊社・・・キャリアサービスOneTwoからの派遣はいかがでしたでしょうか?」









そう言って、小太郎君は笑った・・・。








凛太郎さんの笑顔で、笑った・・・。
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