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藤岡副社長が、驚いた顔をしている・・・。
「別人、だな・・・。」
「まあな、俺は詐欺師だから。」
小太郎君が小さな声で笑いながら、椅子に座ったままの副社長を見下ろす。
「チマチマ契約取るよりも、バカデカイ会社のバカデカイ金額で一発で終わらせたかったからな。」
「終わらせる?」
「親父の会社を辞める条件。
目標額の契約が取れたら辞めていいって言われたから。」
「あの会社を、辞めたのか・・・。」
「辞めるだろ。
うちの会社の社長は、“俺”と話してくれるからな。」
「お父様の会社にいる時は、自分ではなかった?」
「“俺”は何も出来ないからな。
“俺”では何も出来ない。
そんなの、昔から知ってる。」
「そうか・・・。」
副社長がそう呟き、大笑いした・・・。
「別人、だな・・・。」
「まあな、俺は詐欺師だから。」
小太郎君が小さな声で笑いながら、椅子に座ったままの副社長を見下ろす。
「チマチマ契約取るよりも、バカデカイ会社のバカデカイ金額で一発で終わらせたかったからな。」
「終わらせる?」
「親父の会社を辞める条件。
目標額の契約が取れたら辞めていいって言われたから。」
「あの会社を、辞めたのか・・・。」
「辞めるだろ。
うちの会社の社長は、“俺”と話してくれるからな。」
「お父様の会社にいる時は、自分ではなかった?」
「“俺”は何も出来ないからな。
“俺”では何も出来ない。
そんなの、昔から知ってる。」
「そうか・・・。」
副社長がそう呟き、大笑いした・・・。
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