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★目からうろこのお話し★

②お稲荷さんへの恩返しー御縁がどんどん深まっていく

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①より続きます

(御縁が御縁を呼ぶ世界)

おじいちゃんが信仰していたお稲荷さんをお返ししてから、何となくお稲荷さんとの御縁が深まった感じがしました。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、私自身お稲荷さんが好きになっちゃったんです。よく見ると眷属さんも可愛いいことに気づいちゃいました......

それまではとくに稲荷神社がどうのこうのっていうことはなかったのですが、気になりだすと不思議なもので小さな祠までもが目につくようになりました。立ち寄ってみるとほとんどが稲荷神社でした。お稲荷さんに呼ばれるってこういうことなんでしょうか。あちこちの稲荷神社にで手を合わせてたのもこの頃でした。

それにしても眷属さんって神社によって姿形が違いますよね。どの神社の眷属さんも......自分たちが一番凛々しくてカッコいいだろう......って訴えているみたいで可愛いと思いませんか?
その凛々しさ、威風堂々さに完全にやられていました。

今まで気づかなかったけど、稲荷神社ってどこに行ってもあるんですよね。それこそ小さな祠まで入れたら数え切れないほどありそうだな~って思います。

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(家に遊びにきてください~)

この頃の私は、神社にいくと、まずは眷属さんにあいさつし、家の住所と名前を伝え「よかったら今晩わが家に遊びにきてください」と言うようになりました。「お酒と食べ物をお供えしてお待ちしてます。みんなが出かけちゃうと神社が空になって困るなら、交代番できてください」なんて『余計なお世話だよ』と突っ込まれそうなことまで話すようになってました。

もちろん準備も万全です。妻も協力してくれているので、わが家のリビングは毎日神様をおもてなしできる体制を整えていたのです。

お稲荷様、眷属さん、遊びにきてくれて御縁を深めてくれてありがとうございます......

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(幼稚園時代にも御縁があった?)

お稲荷さんや眷属さんとの距離が今まで以上に近くなってきたころ、幼稚園から小学校のときによく遊んでいた竹藪にも小さな祠があったことを思い出しました。

当時アパートに住んでいた私は大家さんの裏山でよく遊んでいたのです。大家さんは地主であり家の裏には広大な畑と竹藪が広がっていました。竹藪は昼間でも薄暗くちょっと怖い感じでしたが、それがまた子供ながらに探検気分が味わえて楽しかったのを覚えてます。

そのことを思い出した私は、あの祠の神様が誰だったのか知りたくなりました。祠があったのは確かだけど、小さかったから神様のことまで覚えてません。けっきょく私は次の日曜日に大家さんを訪ねることにしたのです。

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二十数年ぶりに昔住んでたアパートを訪ねてみたら昔のアパートは取り壊されてワンルームマンションになってました。大家さんの家も新しくなっており、竹藪も畑もほとんど開発されて住宅が建ってました。当時の面影を感じられる場所は、ほんの少しだけ残していた畑と竹藪だけでした。

久しぶりに訪ねた私は、勇気を出して大家さん家の呼鈴を鳴らしてみました。すると......出てきたのは当時と同じ大家のオバサンでした。もしかしたら代替わりされているかもと考えていた私の予想はいい意味でハズれ、オバサンは93歳になってましたが元気でした(嬉しかったです)

家にこそ上がりませんでしたが玄関先に座らせてもらい、積もりに積もった話をしました。
「小さな畑だけになってしまったが今でも野菜を育ててるんだよ」とオバサンが元気でいられる秘訣まで教えてもらいました。

祠についてもお聞きしました。祀ってた神様はお稲荷様だったそうですが、土地を売って宅地化するときに撤去され神社にお返ししたとのことでした。「タンちゃん(←私のあだ名)はあの祠が好きでよく行ってたよね。『神様とお話するんだ』って言ってたじゃない。本当に神様とお話ししてるのって聞いたら『うん』って言ってたけど、忘れちゃった?」と言われました。正直まったく覚えてなかったけど、少しだけハートが「ざわざわ」しました。解けそうで解けない封印の箱を開けようと触った感じでした......

いずれにしても、オバサンが元気でいてくれたのでいろいろな話が聞けてよかったです。お稲荷様をお返しした神社もわかったので出されたお茶をいただいてから帰ることにしました。

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(交わした約束)

私はその足で神様をお返しした神社に向かいました。比較的小さいけれど地元に昔からある氷川神社でした。お返しした稲荷社は本殿脇の小さな繁みの中にありました。

私は稲荷社の前までくると、なぜか......やっと会えた......と思いました。不思議な安堵感に包まれました。それと同時に「やっと来たな」と声が聞こえました。

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「やっと来たな。待ってたぞ」

「ずいぶん長い間こなかったから、さすがに心配してたが、元気そうでよかった」

「住処が変わってしまったから、そなたが道に迷って来れないのかと思ったぞ」

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懐かしい声がしました。あの頃と同じ優しい声でした。あの頃の感情が蘇ってきました。私は感極まってその場にしゃがみこんで泣いてしまいました。

そうだ、私はいつも独りぼっちだったんだ。寂しかったんだ。だから辛くなるといつも神様のところにいって話しかけていたんだ。そしたら神様もこう言ったんだ。『私も寂しい』って。ここにいても誰もこないから寂しいと。訪ねてくる人もいないから寂しいと......

だから神様と約束したんだ。僕が来るから大丈夫だよ。僕がいれば寂しくないでしょ神様って言ったんだ。そしたら神様は喜んで『じゃあ、神様はあなたを守ってあげよう。全力で守ってあげよう』って言ったんだ。神様と約束したんだ......

でも、ときが経つにつれて私は成長し、慌ただしい毎日の中でそのことを忘れてしまった。神様はあのときのままなのに、私はすっかり忘れていたのだ。

私は素直に謝りました。神様ごめんなさい。私は元気でやってました。神様が守ってくれたからかなぁ、あのあと寂しくなくなったんだ。だから神様にも会いに来なくなって約束も忘れちゃった。待っててくれて本当にありがとう。

嬉しいのか悲しいのかすらわからず、ただただ涙が溢れてきて止まりませんでした。そんな私を神様は優しく抱きしめてくれました。

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その日の夜、久しぶりの再会を祝ってわが家でパーティーが開かれました。あの後私は神様と新たな約束をしたのです。

「神様、これからは寂しいときだけじゃなく楽しいときも会いにきていいって約束しよう」

私の提案に神様もOKしてくれたので、いつでも神様に会えることになりました。この際だからということで、光のツインレイ、シュアクリーナにもお願いして日本全国のお稲荷様と眷属さんにお声がけさせていただきました。

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全国の神様~

交代番しながらでもいいので遊びにきてくださ~い

日本酒もワインもあるよ~

手作りいなり寿司も食べてください~

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妻も息子も加わって、楽しい宴がはじまりました。神様は体がないからよかったけど、意識体だけでもこれだけ集まるとギュウギュウっぽいねって感じるほど入れ代わり立ち代わりの来客(来神)で深夜までガヤガヤのわが家でした。

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(またまたBIGが......)

なんとその次の週、今度はBIGの4等が当たったのです。この前は上にお返しした次の週、今回は再会した次の週です。

ここまでくるともう疑う余地はありません。お稲荷様も眷属さんも間違いなく存在してる証。そしてこの物語も空想ではなく事実なのだという証。その証拠をお作りになってくださったのだと思います。

神様、眷属さん

ありがとうございます

これからもずっと大好きです✨

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③へ続きます
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