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最後の祭り
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「っしゃ!!! 次は俺だ!!!!!」
現在、俺の目の前にはテンション高めな同級生が武器を構えている。
先程まで行われていた宴会は、決して夢ではない。
夢ではない、が……あれは誰が言い出したんだったか、最後に思い思いに戦いたい相手と戦おうと言い出した。
多分、教師陣の誰かだろうな。
生徒たちの中で酒を呑んでる奴はいなかった筈だが、試験を受けた全員が合格したからか、生徒たちのテンションは爆発し、ノリノリ状態。
俺としてはもう少し宴会を楽しみたかったんだが……いきなり同級生から指名された。
指名されたとあっては、俺としても断る訳にはいかない。
記念になる試合という認識を持って、一分間ほど魔弾を含めた自分の武器を使い、挑戦者たちを倒していく。
いくら記念になる戦いとはいっても、最後の最後まで負けるつもりはない。
当然、指名を受ける生徒は俺だけではなく、セルシアやリーベ、ジークたちも受けていた。
そしてこちらも当然と言えば当然だが、バッカス先生たちも指名を受けている。
なんか酒を呑んでるのを理由に断ろうとしてたが、口が上手い生徒がそうはさせなかった。
そんな訳で、既に数十戦の戦いを終えたんだが……飯を食った直後だからか、少々気持ち悪い。
というか、周りを見れば男子や女子関係無しに吐いてる人がチラホラといる。
男子は……まぁ、別に良いのかもしれないけど、貴族令嬢さん達、君たちはそんな醜態晒して良いのか?
なんてちょっと心配してると、次の挑戦者が現れ、た……。
「リーベ、マジ?」
「あぁ、マジだ。といっても、羅門を使ったりはしないがな」
「当たり前だ馬鹿野郎」
羅門まで使ってガチで戦えば、そこら辺に転がってる同級生たちと同じく吐いちまう。
「リーベ……流す程度だぞ」
「勿論解っている」
ん~~~……まぁ、一応それは解ってるようだし、仕方ないか。
一応周囲には少し離れてくれと伝え、リーベとの軽し試合を始める。
まぁ、拳や脚がぶつかり合う音は、全然軽くないんだけどな。
「ははっ! やっぱり、ラガスは強いな!!!!」
「毎日、鍛錬は積み続けてるからな! そういう、リーベだって、強くなってるじゃないか!!!」
「いつまでも、お前の背中ばかり、見ていられないからな!」
いつか俺を追い越すって宣言か?
なら、尚更負けられないな!!
売り言葉に買い言葉……ではないが、軽く流すと決めていた筈なのに、徐々に熱くなってしまっていた。
試合時間も余裕で一分が過ぎ、三分が経過。
お互いに吐くことなく、良い感じにギアが上がってきたところで……視界に少々怖い顔をしたメリルが映り、一気に冷静さを取り戻した。
「リーベ、ひとまず、このあたりで終わろうか」
「ん? 急にどうし……なるほど、それもそうだ、な!!!!」
最後に魔力を纏ったストレートをぶつけ合い……この試合は引き分けで終了。
まだ理由は話してなかったんだが、もしかしてリーベもメリルの静かな怒りを感じ取ったか?
「ラガス、次は、私」
「えっ!!??」
「僕もお願いしようかな」
「嘘だろ!?」
セルシアやジークあたりとは戦らないと思ってたんだが、どうやらそういう訳にもいかなくなった。
リーベの時みたいにうっかり熱くならない様に、試合時間は一分間と決めて行うことにした。
熱くなり過ぎないために時間設定したんだが……二人とも常識の範囲内で、初っ端からクライマックス。
雰囲気で察せられたから良かったものの、うっかりしてたら危うく負けてた可能性大。
「しょうがねぇ、次は俺らとだな」
「はっ!!!???」
酔ったバッカス先生がそんなアホな発言をしたのだが、止める生徒は……教師含めて誰一人いなかった。
無礼講? だからという訳ではないが、全力で掛かってきて良いと言われた。
とりあえず、バッカス先生にだけは魔弾のフェイントを駆使して背後を取り、魔力を纏った手で千年殺しを決めてやった。
現在、俺の目の前にはテンション高めな同級生が武器を構えている。
先程まで行われていた宴会は、決して夢ではない。
夢ではない、が……あれは誰が言い出したんだったか、最後に思い思いに戦いたい相手と戦おうと言い出した。
多分、教師陣の誰かだろうな。
生徒たちの中で酒を呑んでる奴はいなかった筈だが、試験を受けた全員が合格したからか、生徒たちのテンションは爆発し、ノリノリ状態。
俺としてはもう少し宴会を楽しみたかったんだが……いきなり同級生から指名された。
指名されたとあっては、俺としても断る訳にはいかない。
記念になる試合という認識を持って、一分間ほど魔弾を含めた自分の武器を使い、挑戦者たちを倒していく。
いくら記念になる戦いとはいっても、最後の最後まで負けるつもりはない。
当然、指名を受ける生徒は俺だけではなく、セルシアやリーベ、ジークたちも受けていた。
そしてこちらも当然と言えば当然だが、バッカス先生たちも指名を受けている。
なんか酒を呑んでるのを理由に断ろうとしてたが、口が上手い生徒がそうはさせなかった。
そんな訳で、既に数十戦の戦いを終えたんだが……飯を食った直後だからか、少々気持ち悪い。
というか、周りを見れば男子や女子関係無しに吐いてる人がチラホラといる。
男子は……まぁ、別に良いのかもしれないけど、貴族令嬢さん達、君たちはそんな醜態晒して良いのか?
なんてちょっと心配してると、次の挑戦者が現れ、た……。
「リーベ、マジ?」
「あぁ、マジだ。といっても、羅門を使ったりはしないがな」
「当たり前だ馬鹿野郎」
羅門まで使ってガチで戦えば、そこら辺に転がってる同級生たちと同じく吐いちまう。
「リーベ……流す程度だぞ」
「勿論解っている」
ん~~~……まぁ、一応それは解ってるようだし、仕方ないか。
一応周囲には少し離れてくれと伝え、リーベとの軽し試合を始める。
まぁ、拳や脚がぶつかり合う音は、全然軽くないんだけどな。
「ははっ! やっぱり、ラガスは強いな!!!!」
「毎日、鍛錬は積み続けてるからな! そういう、リーベだって、強くなってるじゃないか!!!」
「いつまでも、お前の背中ばかり、見ていられないからな!」
いつか俺を追い越すって宣言か?
なら、尚更負けられないな!!
売り言葉に買い言葉……ではないが、軽く流すと決めていた筈なのに、徐々に熱くなってしまっていた。
試合時間も余裕で一分が過ぎ、三分が経過。
お互いに吐くことなく、良い感じにギアが上がってきたところで……視界に少々怖い顔をしたメリルが映り、一気に冷静さを取り戻した。
「リーベ、ひとまず、このあたりで終わろうか」
「ん? 急にどうし……なるほど、それもそうだ、な!!!!」
最後に魔力を纏ったストレートをぶつけ合い……この試合は引き分けで終了。
まだ理由は話してなかったんだが、もしかしてリーベもメリルの静かな怒りを感じ取ったか?
「ラガス、次は、私」
「えっ!!??」
「僕もお願いしようかな」
「嘘だろ!?」
セルシアやジークあたりとは戦らないと思ってたんだが、どうやらそういう訳にもいかなくなった。
リーベの時みたいにうっかり熱くならない様に、試合時間は一分間と決めて行うことにした。
熱くなり過ぎないために時間設定したんだが……二人とも常識の範囲内で、初っ端からクライマックス。
雰囲気で察せられたから良かったものの、うっかりしてたら危うく負けてた可能性大。
「しょうがねぇ、次は俺らとだな」
「はっ!!!???」
酔ったバッカス先生がそんなアホな発言をしたのだが、止める生徒は……教師含めて誰一人いなかった。
無礼講? だからという訳ではないが、全力で掛かってきて良いと言われた。
とりあえず、バッカス先生にだけは魔弾のフェイントを駆使して背後を取り、魔力を纏った手で千年殺しを決めてやった。
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