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本編
友兄に、すごく近くで
しおりを挟む背中に触れたシーツは冷たく感じた。
「寒い?」
「……うぅん…あつ、い」
エアコンが効いてる部屋の中。
レースのカーテン越しに、夏の日差しを感じる。
部屋の中はかなり涼しいはずなのに、俺の体はもうどこもかしこも熱くて仕方なかった。
お風呂場で体を洗われて、何度も気持ちよくさせられた。
友兄も気持ちよくなってくれて、熱い飛沫をかけられた。
友兄が俺にちゃんと欲情してくれてるんだ…って思ったら、嬉しいやら恥ずかしいやら大変だったけど。
脱衣所で体と頭を拭かれて、何も着ないままあっさりと抱き上げられて、寝室に運ばれた。
「あ……ぁん」
「綺麗なピンク色だ。…可愛いよ、理玖」
ベッドに降ろされてから、膨らみのない胸を、友兄は執拗に舐めてくる。
ピンク……って、意識したこともないし、そもそも男の胸がこんなに感じる場所だったっていうことにも驚いた。
「友兄……」
さっきから下半身が気になって仕方ない。
友兄はまた頭を伏せて、今度は別の乳首を口に含んできた。
「ん……んっ、ん……」
舌先で尖った乳首の先を弄られる。
その度に下半身がむずむずして、経験したばかりの熱が溜まっていくのがわかった。
胸に意識が集中すると下半身が気になり始める。下半身に意識が集中していると、友兄の唇に意識を戻された。……その、繰り返しで。
「は…ぁ、ん………あ、あっ」
どうしよう。変だ。全身……おかしい。
「理玖は感じやすいね」
ぐりぐり乳首を弄りながら、友兄がそのまま笑った。
痛いくらいに抓まれているのに…それが、気持ちがいい。
「理玖、少し腰を浮かせて」
「こし…?」
「そう。楽にしてあげるよ」
よくわからないままに腰を少し浮かせた。
「ここの綺麗な色だ」
「とも、にぃ……っ」
友兄が両手で足を広げる。
滅茶苦茶……恥ずかしい…っ
お風呂場でも、さんざん見られたし、触られたけど。こんな間近で、息がかかりそうなほど近くで。
「やだ……やだ…友兄っ」
「すごく硬くなっているよ。お腹につきそうなくらいね」
「や…」
「風呂でも出したけど……、乳首、そんなに気持ちよかった?」
「ううー……っ」
初めてのことばかりで俺は結構いっぱいいっぱいなのに。友兄はすごく余裕に見える。
「友兄に触られて……気持ちよくならないところなんてない…っ」
「理玖…」
嬉しそうな声で名前を呼ばれた。
どんな顔してるの…って友兄の方を見たとき、目が合って微笑まれて、硬く反応してる俺のそこを、べろりと舌で舐められた。
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