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本編
友兄と……気持ちいいこと
しおりを挟む頭の中、馬鹿になりそう。
「理玖、わかる?」
「にゃに……?」
「……これが、理玖の中に入るんだよ」
「ひゃん…っ」
指が入ってる場所に、友兄が押し付けてくるそれの頭が、少しだけ入り込んだ。
そこは入れるところじゃない…って頭の隅っこで思ったけど、『受け入れたい』って気持ちに占領されて言葉にはならない。
相手が友兄だから。
俺は拒否するつもりはないし、友兄が望んでいるなら受け入れるだけ。
「理玖……理玖……っ」
「ともにぃ……っ」
「……理玖、兄じゃなくて、友敬って呼んでほしいな」
「な、まえ」
「うん。お願い、理玖。友敬って呼んで」
友兄の懇願する声も。
友兄のことを、名前で呼ぶ。
たったそれだけのことが、俺にとってはすごく特別なことらしい。
「とも」
心臓がバクバクする。
幼い頃から友兄は友兄で。
俺の自慢の兄ちゃんで、完璧な兄ちゃんで。
そんな友兄を、名前で、呼ぶ。
「とも…、ゆき」
「理玖」
嬉しそうな友兄の声。
「もう一度」
「とも…ゆき、に」
「友敬だけ」
「……ともゆき」
「理玖」
片手で後ろからぎゅって抱きしめられた。
にゅる…って指が引き抜かれて、あ、って短い声が出る。
「ごめんね。これだけ」
「んぅ…」
乳首をこねられた。
これだけって、何をするの。
友兄はまたボディソープを手に取ると、俺のお尻から太腿に塗りたくる。
なに、なに、って思っていたら、閉じた足の間……太腿の間に、火傷しそうなくらい熱くて硬くなったものが押し込まれた。
「ふぁ…!?」
「んっ、理玖、そのまま締めてて…っ」
「ひゃ…っ、ひゃ…っ」
友兄のそれが、にゅるにゅると足の間を出入りしてた。
お尻の割れ目を辿って、指が入ってたとこをじっくり擦って、ずる…って滑るように前に来る。
陰嚢の裏をこすられて、勃ったままの俺のそこの裏筋を擦り上げていく。
……友兄の、おっきくて、硬くて、長い。
それとも、俺の体が薄いだけなんだろうか。
「一回出させて。このままじゃ理玖に酷いことしそうだから」
「ひゃ……っっ」
ちゅ、ちゅ、って音を立てながら、耳元で声を出された。
「気持ちいい?理玖」
「い、ぃ、きもち、い、んんっ、い、ぃ、とも、に」
「友敬」
「ともゆき…っ」
「ん、理玖…愛してるよ…っ」
「やぁぁっ」
友兄の動きが激しくなって、友兄の下腹部と俺のお尻がぶつかる。
痛くはなくてひたすら気持ちよくて。
「理玖もイって」
「ぁ……んんっ」
友兄のものでぐりぐりされて、呆気なく俺は達した。……射精したの、初めて?……や、そんなはず、ない、と、思うけど。でも、こんな頭の中真っ白になるような気持ちよさは知らない。
いつの間にか俺のそこは友兄の手に握られていて、俺が吐き出したものは全部友兄の手に受け止められていた。
それからすぐ友兄の体もぶるりと震えて、俺の足やお尻や握られてる場所に、熱い飛沫がかかる。
あ……どうしよう。
すごく……気持ちいい。
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