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箱根クリスマス旅行 編
大富豪 ☆
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五十嵐さんのように、話し合ってある程度理解してくれるならめっけもんで、世の中には話がまったく通じないモンスターもいる。
でも……。
「大切な人が私を信じて、好きでいてくれるならそれでいいよ」
吾唯足知。
京都の龍安寺にあるつくばいに刻まれた文字が、ずっと私の心の中にある。
今ある事に満足しなきゃ。
欲張らず、両手の中にあるものを抱き締めて、大切にする。
温かいお湯の中で大好きな二人に抱き締められ、私は幸せいっぱいに微笑んで、慎也と正樹の頬にキスをした。
**
温泉から上がったあと、部屋に運ばれてきた絢爛豪華な懐石料理に舌鼓を打ち、のんびりくつろぐ。
意外とトランプがとても活躍して、シンプルでやり慣れたゲームなのに、お酒も入って私達は大盛り上がりした。
「くっそ! 優美めっちゃ強くない?」
「はっはー! 大富豪と呼びたまえ」
一番に上がった私はケラケラと笑う。
一度ゲームが終わり、皮肉にも大貧民になった正樹が私の手を取って甲にキスをしてきた。
「お嬢様、下僕になんなりとご命令ください」
あら、ちょっと執事みたいでキュンときちゃった。
「んふふ。じゃあほっぺにキスして?」
「仰せのままに」
正樹は私の頬にチュッとキスをした。
「ずっる……! なんで負けたくせに優美にキスできんの? 理解できないんだけど」
中途半端な二位の慎也が、絶望の顔で悔しがる。
「中流階級は、下僕にならなくていいんじゃない?」
正樹が私を抱き締め、煽るように慎也に言う。
慎也はジト目で私たちを見たあと、自分の浴衣の胸元をはだけ、私の手を胸板に押し当ててきた。
「じゃあ、一般人は大富豪に買われようかな?」
耳元で囁かれ、至近距離で色素の薄い目で見つめられ、ドキッと胸が高鳴る。
「あ……、の」
まさかトランプをしていたのに妖しい雰囲気になると思わず、私はうろたえる。
手を後ろについて体を引こうとしたけれど、正樹が私を抱き締めて逃がしてくれなかった。
「優美さん、俺を買いませんか?」
低い声で囁かれてゾクゾクッとする私の浴衣の紐を、慎也がスルリと引っ張る。
「ぁ…………」
慎也が指をトンと私のお腹に当て、ツツ……となぞり上げてきた。
そして下乳からまるみに沿って指を動かし、乳首に触れるとクルクルと円を描くように弄ってくる。
「ふ……っ、ふ、……ん、……ン」
私は慎也を見つめたまま、呼吸を荒げないように我慢する。
「優美ちゃん、こっち向いて」
反対側から正樹の声がし、そちらを向くと彼がキスをしてきた。
「ん……」
ちゅ、と唇を一度ついばんだあと、正樹は確認するように私を見つめ、微笑む。
そのあとに顔の角度を変え、深く口づけてきた。
「……ん、んぅ、う……っ」
柔らかくて温かい舌に唇を舐められ、私はトロンとして口を開く。
慎也は私の乳首を指でチロチロと弄って勃起させ、もう片方の乳首を口に含んだ。
ちゅ……っと音を立てて丁寧に吸い、レロンと舌で舐めてから息を吹きかけ、また口に含んで優しく吸う。
優しいキスに優しい愛撫。
私はうっとりとして目を閉じ、彼らのされるがままになっていた。
「優美、触って」
慎也が私の耳元で囁き、私の手を自身の股間に導く。
浴衣の下は下着一枚で、私の胸を愛撫しながら下着を下げていたので、直接熱い昂ぶりに触る事になる。
竿を軽く握って手を上下させると、そこはすぐにムクムクと大きくなった。
「あぁ……。気持ちいい。優美の手、スベスベしてて柔らかくて……」
慎也の陶酔した声を聞き、私は下着をはしたなく濡らす。
「優美、舐めさせて」
慎也は我慢できないと舌なめずりをして、私の下着に手を掛ける。
正樹は私を仰向けにさせ、浴衣の袖から腕を抜かせた。
でも……。
「大切な人が私を信じて、好きでいてくれるならそれでいいよ」
吾唯足知。
京都の龍安寺にあるつくばいに刻まれた文字が、ずっと私の心の中にある。
今ある事に満足しなきゃ。
欲張らず、両手の中にあるものを抱き締めて、大切にする。
温かいお湯の中で大好きな二人に抱き締められ、私は幸せいっぱいに微笑んで、慎也と正樹の頬にキスをした。
**
温泉から上がったあと、部屋に運ばれてきた絢爛豪華な懐石料理に舌鼓を打ち、のんびりくつろぐ。
意外とトランプがとても活躍して、シンプルでやり慣れたゲームなのに、お酒も入って私達は大盛り上がりした。
「くっそ! 優美めっちゃ強くない?」
「はっはー! 大富豪と呼びたまえ」
一番に上がった私はケラケラと笑う。
一度ゲームが終わり、皮肉にも大貧民になった正樹が私の手を取って甲にキスをしてきた。
「お嬢様、下僕になんなりとご命令ください」
あら、ちょっと執事みたいでキュンときちゃった。
「んふふ。じゃあほっぺにキスして?」
「仰せのままに」
正樹は私の頬にチュッとキスをした。
「ずっる……! なんで負けたくせに優美にキスできんの? 理解できないんだけど」
中途半端な二位の慎也が、絶望の顔で悔しがる。
「中流階級は、下僕にならなくていいんじゃない?」
正樹が私を抱き締め、煽るように慎也に言う。
慎也はジト目で私たちを見たあと、自分の浴衣の胸元をはだけ、私の手を胸板に押し当ててきた。
「じゃあ、一般人は大富豪に買われようかな?」
耳元で囁かれ、至近距離で色素の薄い目で見つめられ、ドキッと胸が高鳴る。
「あ……、の」
まさかトランプをしていたのに妖しい雰囲気になると思わず、私はうろたえる。
手を後ろについて体を引こうとしたけれど、正樹が私を抱き締めて逃がしてくれなかった。
「優美さん、俺を買いませんか?」
低い声で囁かれてゾクゾクッとする私の浴衣の紐を、慎也がスルリと引っ張る。
「ぁ…………」
慎也が指をトンと私のお腹に当て、ツツ……となぞり上げてきた。
そして下乳からまるみに沿って指を動かし、乳首に触れるとクルクルと円を描くように弄ってくる。
「ふ……っ、ふ、……ん、……ン」
私は慎也を見つめたまま、呼吸を荒げないように我慢する。
「優美ちゃん、こっち向いて」
反対側から正樹の声がし、そちらを向くと彼がキスをしてきた。
「ん……」
ちゅ、と唇を一度ついばんだあと、正樹は確認するように私を見つめ、微笑む。
そのあとに顔の角度を変え、深く口づけてきた。
「……ん、んぅ、う……っ」
柔らかくて温かい舌に唇を舐められ、私はトロンとして口を開く。
慎也は私の乳首を指でチロチロと弄って勃起させ、もう片方の乳首を口に含んだ。
ちゅ……っと音を立てて丁寧に吸い、レロンと舌で舐めてから息を吹きかけ、また口に含んで優しく吸う。
優しいキスに優しい愛撫。
私はうっとりとして目を閉じ、彼らのされるがままになっていた。
「優美、触って」
慎也が私の耳元で囁き、私の手を自身の股間に導く。
浴衣の下は下着一枚で、私の胸を愛撫しながら下着を下げていたので、直接熱い昂ぶりに触る事になる。
竿を軽く握って手を上下させると、そこはすぐにムクムクと大きくなった。
「あぁ……。気持ちいい。優美の手、スベスベしてて柔らかくて……」
慎也の陶酔した声を聞き、私は下着をはしたなく濡らす。
「優美、舐めさせて」
慎也は我慢できないと舌なめずりをして、私の下着に手を掛ける。
正樹は私を仰向けにさせ、浴衣の袖から腕を抜かせた。
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