【完結】悪魔に祈るとき

婚約者が豹変したのはある女生徒との
出会いによるものなのは明らかだった。

婚姻式間際に婚約は破棄され、
私は離れの塔に監禁された。
そこで待っていたのは屈辱の日々だった。

その日々の中に小さな光を見つけたつもりで
いたけど、それも砕け散った。

身も心も疲れ果ててしまった。

だけど守るべきものができた。
生きて守れないなら死んで守ろう。

そして私は自ら命を絶った。

だけど真っ黒な闇の中で意識が戻った。
ここは地獄?心を無にして待っていた。

突然地面が裂けてそこから悪魔が現れた。

漆黒の鱗に覆われた肌、
体の形は人間のようだが筋肉質で巨体だ。
爪は長く鋭い。舌は長く蛇のように割れていた。
鉛の様な瞳で 瞳孔は何かの赤い紋が
浮かび上がっている。
銀のツノが二つ生えていて黒い翼を持っていた。

ソレは誰かの願いで私を甦らせるという。

戻りたくなかったのに
生き地獄だった過去に舞い戻った。

* 作り話です
* 死んだ主人公の時間を巻き戻される話
* R18は少し
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