バーガーキング、突然の怒涛の出店攻勢の理由…Xで「空き物件を紹介して」

 外食チェーン関係者はいう。

「全体でみると3チェーンの価格差は『ほぼない』といえるが、たとえばマクドナルドの主力メニューである『チーズバーガー』(200円)を比較してみると、モスとバーガーキングが280円となっており、またマクドナルドはSサイズが120円の『プレミアムローストコーヒー』に代表されるようにドリンク類が圧倒的に安い。値上げを続ける一方で『ちゃんと安いメニューも揃えていますよ』というのは顧客の安心感にもつながり、ここはマクドナルドの強み。実際、相次ぐ値上げにもかかわらず売上も利益も落ちておらず、23年12月期の営業利益は過去最高になる見通し。価格戦略・商品戦略としては非常に巧みで優秀としかいいようがない。

 もっとも、消費者がどのチェーンを選ぶのかは、結局は個人の味の嗜好次第。『モスは高品質』というイメージが強いが、ジャンキーな味を好む人も多い。モスとの価格差がなくなったとしても相変わらずマクドナルドを選ぶ人は多いだろうし、バーガーキングにいたっては店舗数が圧倒的にマクドナルドより少ないので、選択肢に入ってこない消費者もいるだろう」

(文=Business Journal編集部)