その型とは、「出世魚モデル」というものです。成長に伴い名前が変わる出世魚のように、自分の感覚が捉えた小さな違和感を思考の順番に沿って掘り下げながら、5つのステップでインサイトへと育てていく思考フレームです。この型を用いることで、誰でも「人を動かすホンネ」を、これまでよりも驚くほど短い時間で見つけられるようになるのです。
そして、実は、「人を動かす隠れたホンネ」である「インサイト」を探るプロセスは、ものすごく楽しい作業です。それは、なぜか。
「何がほしいんだろう」「どうしたら喜ぶんだろう」と、相手の顔を思い浮かべながら、相手の気持ちの奥底にある、本人も自覚できていない「隠れたホンネ」を想像して、プレゼントを準備する。そうやって選んだものに対して、相手が驚いてくれたり、大喜びしてくれたりしたら、その一連の作業は何事にも代えがたい楽しいものなのではないでしょうか。
大切な人へのプレゼントを選ぶことは、とても難しい作業でもありますが、楽しいものでもありますよね。
つまり、仕事や人生を楽しく、うまくいかせるために、一番大切なのは、“相手自身も気づいていない「隠れたホンネ」を考える”ことなのです。
ぜひ、あなたのお客さんや身近な人の「隠れたホンネ」、つまり、インサイトを探り当ててみてください。