さあ、皆さんに質問です。あなたは、家族で目標を共有していますか? こう問われると、
・いやいや、夫婦で目標の共有なんて、堅苦しくてムリ
・毎日の忙しさに追われて、目標を話すことなんてありませんよ
・仕事の目標はあるけど、家族の目標ってないな
といった声が聞こえてきそうです。
そう言いたくなるのもわかるのですが、家族を一体感のあるチームにする第一歩は、「共通の目標を持つ」ことです。
「共通の目標を持つ」というのは、ビジネスでは普通のことですよね。組織を一体感のあるチームにしようと思えば、共通の目標が必要。当たり前のことです。
それにもかかわらず、家族で共通の目標を定めている家族はまれです。
皆さんの夫婦はいかがですか? 目標を定めていますか? もし定めていないなら、それはチームづくりの一歩すら踏めていないということです。
「ビジネスでは目標を持つことが当たり前」と書きましたが、実際に正しく目標を掲げられている組織は、ビジネスの世界でもまれだったりします。
個人の能力で差がつきづらい、いわゆる草野球のような、地域の集団スポーツの場合、チームづくりによって結果が大きく変わると言われています。
全国でも通用する強いチームになることもあれば、地区大会の予選で敗退するような弱小チームにしかならないこともあるのです。
やっている種目自体は同じです。条件も、練習環境も、人材の質も多少の違いはあるにせよ、ほとんど変わらないにもかかわらず、なぜか強かったり弱かったりが生まれる。
ビジネスも同じです。同業他社と与えられた環境や条件が同じであったとしても、結果が大きく変わってきます。
あるチームは、ものすごく売上を伸ばし、とんでもない収益性を叩き出し、スタッフはやる気に燃え、離職がすくない、といった強い組織になる一方で、また別のあるチームは、誰もやる気を出さず、売上も伸びず、莫大な赤字を垂れ流し、毎月どんどん人が辞めていく、という状況に陥ってしまう。
この違いを生むものは何でしょうか? どうしてこんなにも違う結果になってしまうのでしょうか?
これが、私がビジネスの世界で、皆さんにチームづくりに取り組むことを勧める理由です。