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魔力を一切持たない男爵令嬢、ハナ・ウォルターズは明るく元気なだけが取り柄の庶民派令嬢だ。
そんな彼女のもとに、ある日突然縁談が舞い込む。
お相手はこの国の重要な地を任されている辺境伯、エドウィン・ギャレック。
あまりにも立場が違いすぎるのだが、ハナに話が来たのには理由があった。
髑髏領主と呼ばれるエドウィンは、その立場や実力からかなり有望な人物であるのにことごとく婚約話が破談になっていた。
というのも、彼が纏う異常なまでの魔力圧と恐ろしい髑髏の仮面、その姿が原因である。
このままではいけないと執事が必死で婚約者を探し、選ばれたのがハナだったのだ。彼女は生まれつき魔力を持たないだけでなく、あらゆる魔法が効かない体質であるという噂を聞きつけたためだ。
一縷の望みをかけてウォルターズ家へやってきた髑髏領主とその執事。案の定、家族にはいつものようにものの数秒で恐れられ、逃げられてしまったがハナは違った。
ハナには、彼の放つ魔力圧も幻影も一切効果を発揮しなかったのだ。
それどころか、どこか髑髏領主に「かわいらしさ」を感じるハナは話している内に彼に一目惚れしてしまったことに気付く。
グイグイと押しの強いハナは、その日の内に彼の仮面の下の素顔を見た。
か わ い い !
彼の仕草や性格、そしてどこの令嬢よりもかわいい顔立ちにメロメロ!
婚約を懇願されているはずのハナが逆にその場でエドウィンにプロポーズをするのだった。
孤独を感じる髑髏領主を元気が取り柄の庶民派令嬢が幸せにします!
「恐いだなんてとんでもない! 旦那様が世界一かわいくて、毎日とても幸せです!」
明るいヒロインがかわいい系ヒーローを溺愛する物語?
「俺だって、男なんだぞ。少しは意識、しろ……」
いいえ、愛が重いのは果たしてどっち? 溺愛×溺愛ストーリー!
☆小説家になろう、カクヨムでも連載中です。
文字数 117,700
最終更新日 2024.01.30
登録日 2022.08.21
ふと気がつくと、私は水の中にいた。溺れ死ぬと諦めかけたその時、赤髪の美青年に救出される。
え? その青年って国の王太子だったの!?
しかも私が聖女? いや無理無理! 絶対に無理! 私には務まりませんっ!
よし、断ろう。勇気を出して聖女にはなれないと告げたのに。
その王太子アンドリューに私は運命を告げられた。
「鍵の聖女様、必ず貴女をお守りする。だからどうか幻獣人を束ねてくれないか。私と共に国の危機を救ってもらいたい」
この世界に蔓延る災いを呼ぶ禍獣。その頂点に立つ禍獣の王が蘇る前に、幻獣人の封印を解き、戦いに備えたいという。そのためには聖女の力が必要なのだ、と。
まったく話についていけないのですが……!?
世界を渡った反動からか、ところどころ記憶も失っている私に何をしろと? この世界にいる獣人よりもずっと能力も低い、よわっよわでネガティブなダメダメ人間なのに!
そりゃあ髪もところどころ銀髪になっているし、右手の甲に鍵の紋章もあるけど……!
そんな私に世界を救うお手伝いだなんて!
しかし私の意思を置き去りに、最初の幻獣人を偶然解放してしまったことで運命の歯車が回り出す。
ちょ、ちょっと待ってーっ!? 私、本当に鍵の聖女に任命されちゃったの!?
────癖の強い幻獣人たちを解放し、どうにかこうにか束ねて禍獣の王との戦に備える鍵の聖女、エマ。
そんな中で記憶、自信を取り戻し、力を得ていく。そんなお話。
※逆ハーレムチックですが恋愛にはなりません。
※小説家になろう、カクヨムでも連載中です。
文字数 313,480
最終更新日 2022.12.31
登録日 2021.05.30
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