王家主催の夜会にて宴もたけなわとなった頃、一騒動が起きた。「ボニート王女が倒られた」と大騒ぎになった。控室は騒ぎを聞きつけた貴族達が群がり、騎士達と犇めきあう。現場を荒らされた騎士隊長は激怒する。
ところが肝心の姫がいないことに気が付く……
一体王女は何処へ消えたのか。
文字数 12,968
最終更新日 2024.05.05
登録日 2024.04.29
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……
文字数 11,291
最終更新日 2024.04.27
登録日 2024.04.20
「お願いお姉様、私に婚約者を譲って!」
いつも通りの我儘を通そうとする妹がそう言いかけた時、事態は急変する。
駆け寄った瞬間に足が縺れて盛大に転げた。
頭を強打した彼女はそのまま意識を失い、目覚めた時に「なんてことを」と猛省するのだった。
文字数 11,976
最終更新日 2024.04.19
登録日 2024.04.12
新婚ホヤホヤな二人に黒い影。
夫の幼馴染を名乗る女性が現れてマウントを取って来る。
閉口する新妻ロサーナは夫の浮気を疑うのだが……
文字数 7,884
最終更新日 2024.04.11
登録日 2024.04.05
ハンナレッタは小さな駄菓子店を切り盛りしていた。
『ハンナレッタ駄菓子店』は薄利多売だがとても繁盛していた。毎日が楽しくて微笑みが絶えない店内は小さなお客さんで溢れている。
ところが珍しいものを作って商売をしていると貴族の耳に入る。
「娘、これの製法を教えろ。言い値で買い取ってやろう」
「……お断りします、それは安価で子供たちに提供したいのです」
「ふん、貴族に楯突くか。いまに見ているが良い!」
貴族の威光を盾に、無理矢理に婚姻を結ぶ羽目になったハンナレッタは渋々の体で嫁入りした。
嫁いだ先は傾きかけた商家だった、主は怠け者ですべてを丸投げにする。
任された妻は奮闘して軌道に乗せていく、だが上手くいっていると知った夫はそんな彼女を追い出す。
「もうお前に用はないさ」と……
文字数 5,992
最終更新日 2024.04.05
登録日 2024.04.01
王太子は言う。
『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』
『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』
公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。
もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。
屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは……
*表紙絵自作
文字数 15,973
最終更新日 2024.04.03
登録日 2024.03.16
もっとも色白で魔力あるものが神聖の巫女であると言われている国があった。
アデリナはそんな理由から巫女候補に祀り上げらて王太子の婚約者として選ばれた。だが、より色白で魔力が高いと噂の女性が現れたことで「彼女こそが巫女に違いない」と王子は婚約をした。ところが神聖巫女を選ぶ儀式祈祷がされた時、白色に光輝いたのはアデリナであった……
文字数 18,812
最終更新日 2024.03.31
登録日 2024.03.20
魔王として転生してしまった彼女は記憶が一部欠如していた。所謂ゲームの中に転生したのだ。
マヌケで不幸な事故死だったが、これ幸いと異世界を満喫する。
ところがクリア後のはずが物語りがループしていると気が付く。
「魔王グウェナエルの野望」というクソゲーに転生した彼女は一体どうなるのか。
文字数 20,676
最終更新日 2024.03.17
登録日 2024.02.09
婚約破棄を免罪符にして毎回責めてくる婚約者。
さすがにウンザリした彼女は受け入れることにした。婚約者に何を言っても、多少の暴言を吐いても彼女は悲し気な顔で赦していたから。
この日もつまらない矜持を剥き出し臍を曲げて「婚約破棄」を言い出した。彼女は我慢ならないと言い出して婚約破棄を受け入れたのだ。
「あぁ……どうしよう、彼女を怒らせてしまった」
実は彼は婚約者であるベルティナ・ルーベンス伯爵令嬢をこよなく愛していた。
文字数 16,982
最終更新日 2024.03.12
登録日 2024.02.28
王侯貴族同士の結婚に愛はない。
そんなものは期待もせず挑んだが相手がここまで愚かだとは知らなかった。
「堂々と浮気なさるのね」
「辺り前だ、姑息な真似をするものか」
ヒシと抱き合う彼と愛人、ふたりの世界を繰り広げる。
ああ、やはりわかっていらっしゃらない……
文字数 102,275
最終更新日 2024.03.03
登録日 2023.12.25
秘密の恋人と逃げた妹の身代わりに婚約する羽目になった姉。
彼は「自分の名誉のため」と言い、両親は借金のためと言う。
雁字搦めの中、彼女は渋々婚約を了承する。
文字数 21,134
最終更新日 2024.02.24
登録日 2024.02.09
幼くして王子と婚約したクラーラ公爵令嬢。
まだ子供の令嬢12歳と大人の王子22歳。
王子はまだ子供の婚約者より大人の妹の肉欲に走った、ベリンダを愛しているとほざく婚約者トマス王子。
「なにを言ってるんですか、気持ち悪い!」
「何が気持ち悪いのだ!これは真実の愛なのだ!」
しかも妹は妊娠しているというではないか……
文字数 44,359
最終更新日 2024.02.06
登録日 2024.01.09
欲深で知られる隣国の王子と見合いした王女。
「私の差し上げられる至宝は真心」と答えたら怒って帰国してしまった。
後に、その真心というのは拳大の宝石であると気が付いた王子は……
文字数 6,763
最終更新日 2024.01.08
登録日 2024.01.02
父親の愛情を知らないまま育った子は愛人の子だった。
「どうかあの子にも慈悲を」と愛人アリーヌは懇願する。だが、金子だけを渡すだけで彼は去って行く。
一方で本邸にいる本妻マチルドは愛のない生活に疲れていた。
長く伸ばした爪を擦り合わせて、フゥと息を吐いた。その仕草はまるでカマキリのそれだった、嫡男のクレマンは幼心にゾクゾクとした緊張感に襲われた。
文字数 25,167
最終更新日 2024.01.01
登録日 2023.12.19
国を護るために尽力してきた少女。
国土全体が清浄化されたことを期に彼女の扱いに変化が……
文字数 53,684
最終更新日 2023.12.18
登録日 2023.11.21
幼馴染で婚約者の彼は流行り歌を披露する歌姫に夢中だ。
構って貰えず拗ねた彼女は「私だって歌えるのに」と誰もいない森の中で運命の出会いをする。
その人はかつてピアニストを目指した訳あり青年で……
文字数 20,675
最終更新日 2023.11.18
登録日 2023.11.02
ある日、目を覚ますと見知らぬ部屋にいて見覚えがない家族がいた。彼らは「貴女は記憶を失った」と言う。
しかし、本人はしっかり己の事を把握していたし本当の家族のことも覚えていた。
一体どういうことかと彼女は震える……
文字数 23,562
最終更新日 2023.11.10
登録日 2023.10.27
同棲して3年が過ぎた。
女は将来に悩む、だが男は答えを出さないまま……
身を固める話になると毎回と聞こえない振りをする、そして傷つく彼女を見て男は満足そうに笑うのだ。
文字数 9,626
最終更新日 2023.10.26
登録日 2023.10.20