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会社を1週間で辞めた「ハズレ」の新人。
彼とまともな接点を持ったと言えるのは、
教育係として指導した俺くらいだった。
怒涛の退職劇から3ヶ月。彼から突然の連絡が届く。
「面白いパーティーをやるんで、来ませんか」
法外な参加費をタダにしてくれるらしい。
仕事にも私生活にもマンネリを感じていた俺は、そのパーティーを覗いてみることにしたーー
文字数 10,059
最終更新日 2023.06.23
登録日 2023.02.08
ブログ「観察日記」。どこかネジの外れた可笑しげな管理人は、植物に寄生された様子を淡々と語り続ける。次第に狂っていく男の記述。ネット上の議論は盛り上がりをみせ、彼らは次第に気づいてゆくのだった。
登録日 2011.03.03
街中にUMAが湧いて出たと言うので、世間は激しく動揺している。それらは穴だらけの「まる」に手足が生えた姿で、きょろきょろと穴を動かしながら地べたをはいずりまわっていたらしい。今のところ実害はない。不気味だ、という一点で、僕らは彼らを排除しようと動き始めていた。
噂では既に調査隊が組織され、UMAの発生源へアプローチが試みられているらしい。酔狂な研究者と、勇敢な探検者と、まあそんな人材が派遣されていればいいもので、実情は下請けの下請けのさらに孫請け労働者がとりあえず放り込まれているとか、たぶんそんなものだろう――。
登録日 2014.07.24
樹海で死ねずに彷徨っていた僕は、幸か不幸か森を抜けて集落に辿りついてしまった。そこで出会った不思議な女性は、事情も聞かずに僕を泊めてくれた。
夜が終わり朝を迎え、僕はその村で奇妙な光景を目撃する。各戸の玄関に据え置かれた寸胴。家々から出て来た村人たちは、口から緑色の汁を大量に吐きだしていく――。
地図にもない山奥の秘境には、恐るべき闇が隠されていた。
登録日 2014.10.04
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