田舎貴族の三男坊、十五歳のスリング・ポートマスは、一応王族の一員であるリルデバルデ家に入り婿として迎えられた。事実上、借金の片である。そのスリングが結婚するのはリルデバルデ家の一人娘のバレアナ姫、御年四十歳となる。何よりも平穏無事な生活を愛するスリングは、どうにかして波風の立たないようにと思うのだが……
文字数 178,645
最終更新日 2022.01.23
登録日 2021.11.12
新人編集者である久地来貴美子は先輩の兼井と共に、漫画家の瀬波甚一郎のアトリエを訪れる。一方的に連載中止を宣言した瀬波に真意を問い質すために。
文字数 4,788
最終更新日 2021.07.12
登録日 2021.07.12
「私、この地域の祝呪官吏を務めております、ゴウと申します」
警官に撃たれて殺された「俺」は、死後の世界で謎の男に出会い、祝福するか呪うか決断しろと迫られる。そういう仕事だと相手は言うのだが……
文字数 8,829
最終更新日 2021.04.27
登録日 2021.04.27
解離性同一性障害を患い、過去の記憶に欠落がある私立探偵は、「警察案件」を嫌う事で知られていた。しかし、ひょんな事から連続殺人事件へと巻き込まれて行く。
文字数 105,417
最終更新日 2021.02.22
登録日 2021.02.06
異星人に支配された地球。
君臨する超越者とテロリストの争いを、「最強」の少年がかき乱す。
文字数 138,920
最終更新日 2020.12.17
登録日 2020.11.14
砂漠の巨大帝国アルハグラを支配する冷酷な王ゲンゼルは、東の果て、氷の山脈に棲む魔獣ザンビエンに、己の姫リーリアを生け贄として捧げる事を決めた。姫を送り届ける役目には、三十人の傭兵達と年老いた魔獣奉賛士が一人。それ以外の奉賛隊はアルハグラの民から選ばれる。孤児として育ったランシャは、報奨金目当てに奉賛隊に参加した。一方隣国ダナラムは、奉賛隊を壊滅すべく秘密裏に聖滅団を差し向ける。
文字数 387,651
最終更新日 2020.11.10
登録日 2019.11.14
突如この世界に侵攻を開始する恐竜。迎え撃つのは自衛隊、そして特務部隊の超能力少年たち。
絶望的な戦況の中、その目の前に現れた「スサノオ」が、すべてを覆す。
文字数 109,211
最終更新日 2020.08.25
登録日 2020.08.19
神魔大戦から百年。世界は『Dの民』が支配していた。そこにある日現われる、謎の存在。エリア・エージャンをパニックに陥れ、オリンポス財閥総合本社ビル『グレート・オリンポス』に迫る。迎え撃つのはジュピトル・ジュピトリス、しかし想像を超える敵に追い詰められたとき、彼が現われる。
「俺の名前は3J。デルファイの3J」
デルファイの『五人目の魔人』であり『案山子の帝王』と呼ばれる彼が現われたのは何故か。彼の目的は何か。謎が謎を呼び、世界は混沌に叩き込まれる。
文字数 500,052
最終更新日 2020.08.24
登録日 2020.08.01
人とは何。神とは何。命とは、世界とは。
世界に抗う少年たちが真実に挑むSF冒険活劇。
文字数 110,270
最終更新日 2019.11.13
登録日 2019.10.18
二十四世紀のある日、実験用潜宙艦オクタゴンは、亜空潜行中にトラブルを発生、観測員ナギサが緊急脱出装置によって艦外に強制転移させられた。
一方、後の世に言う安土桃山時代、天正十一年十二月の末、会津の刀工『古川兼定』の三代目、孫一郎は旅の途中、和泉国を訪れる。そこで人さらいに追われる少女を助けようとした際、黒い衣を着た謎の女法師と出会う。彼女こそオクタゴンの観測員ナギサであったのだが、孫一郎はそれと知らず旅の道連れとなる。
文字数 132,379
最終更新日 2019.10.17
登録日 2019.08.30
県内某市で興信所を営む五味民雄。警察界隈では『強請り屋』と渾名されるこの男が訪れたのは、山の奥にある、かつてホテルであった建物。いまは新興宗教『天晴宮日月教団』の総本山であるここに、結婚詐欺師の女、柴野碧逃げ込んでいた。依頼人から引き受けた仕事はこの女の行方を捜し当てる事だったが、五味は碧から金が強請り取れると考えていた。
文字数 109,001
最終更新日 2019.05.27
登録日 2019.05.26
女子高生がマンションの屋上から飛び降りて自殺する。この事件には悪名高い自殺サイト『悪魔の羽根』の影響が噂された。しかし強請り屋の五味は、その女子高生の通う私立高校の理事長が、以前『闇のシンデレラ』として話題になった海崎志保であることに食いつき、助手の『人間コピー機』ジローとともに事件を追う。
文字数 102,131
最終更新日 2019.05.25
登録日 2019.05.25
新創世から200年後の世界。南極の氷の中から掘り出され、目覚めるロボット。彷徨う異邦人。そして宇宙樹が歌う。滅びの歌を。
文字数 80,164
最終更新日 2017.10.28
登録日 2017.10.10
『憑き物落とし』で子供が死亡する事件が起きて数年後、かつての被告、常川の元に、『強請り屋』五味が訪れる。憑き物落としは殺人事件だったのではないかと言う五味に、教祖の常川は……
文字数 8,779
最終更新日 2017.05.18
登録日 2017.05.18
僕の営む『小鳥ホテル 頂』は、表向き小鳥専門のペットホテル。でも、実はちょっと変わった一面があって、本当は……。
文字数 177,376
最終更新日 2017.01.09
登録日 2017.01.03
遺伝子工学の進歩で、これまで伝説上の存在でしかなかったドラゴンが人工的に作り出されるようになった、ちょっと未来の世界。埋立地の片隅にある直径二百メートル、高さ二百メートルの円柱状の巨大な建物。それが僕の働く、ドラゴン専門のペットホテル『龍のお宿 みなかみ』だ。経営者は水上八大、僕の唯一の職場仲間であり上司である。頼りにはなるし悪人でもないのだが、厭味ったらしいのが玉に瑕。
お預かりするお客様は当然ドラゴンだ。ヨーロッパドラゴンにコカトリス、ワームと種類は様々。そしてその飼い主さんも偉い人だったり、怖い人だったり、腹に一物持ってたり、事情は色々。
本来ドラゴンを預かって世話をするだけが僕の仕事のはずなのだが、合間合間にいろんな出来事が起きる。役所の抜き打ち検査があったり、問い合わせやマスコミの取材の申し込みや里親探し、酷い時には呪われて殺されそうになるし、挙句の果てには夢と現の狭間をアフリカにまで飛んでモケーレ・ムベンベに出会ったりも。
そして何故だろう、うちの宿には神様までもが集まって来る。迦楼羅王だの青龍だの、ムカデだのオロチだの帝釈天だのヴリトラだの。とても僕の手には負えない。
ちょっと八大さん、笑ってないで手伝ってくださいよ。え、何ですか。
「衆生に代わって苦難を引き受けるのも神の仕事だ」
何とぼけた事言ってるんですか。また何か隠してますね、もう勘弁してくださいよ。僕は忙しいんですから!
文字数 109,939
最終更新日 2015.12.20
登録日 2015.12.13