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彼を、絞め殺そうと思う。というか、今だったら絞め殺せる。
わたしは、広場の中央にいる国王をにらみつけた。
彼が国王だって?そんなの誰にも聞いていない。
早くに両親を亡くした水島朔は、病気がちな弟、満と、叔母の家で暮らしていた。
ある日、育ててくれた叔母が亡くなり、姉弟が離れ離れに暮らすことになってしまう。
必要なのは保護者と仕事と住むところ。
努力と美貌と背の高さ。使えるものは全部使って、必死で働いていたら、ヨーロッパの小国の王妃になることになりました。
日本人 水島朔が王妃と呼ばれるまでの物語です。
文字数 174,945
最終更新日 2023.02.04
登録日 2021.12.30
時は平安。
京でも誉れ高い一門、左大臣家の長子は、ただいま大納言の御位。
大納言家の末の姫、藤原紘子は、顔良し、人柄、血筋よし! 文句なしの三拍子。
三拍子、そろっていても、その身に流れるのは神蛇の血。
物の怪憑きの姫は、入内もできず、嫁にも出せず。
大納言家は、今日も物の怪祓いの読経がこだまする。
右大臣家の出世頭 忠義と、陰陽師頭の清灯と、
幼馴染の三人組は、お仕事半分。息抜き半分。
今日も世のため人のため。
みなさまの平和を守ります。
文字数 39,597
最終更新日 2022.06.15
登録日 2022.05.26
高校生のユキは、生活能力のない母親と二人暮らし。
ユキの十六歳の誕生日間近にせまったある日、誕生祝いをしたいと母の故郷、アバダン王国で離れて暮らす兄のヒロから、飛行機のチケットが送られてきた。
一人でアバダン王国に向かう飛行機に乗ったユキ。ところが、途中で飛行機から落ちてしまう。
落ちたところは、引きこもり王子 レイの部屋だった。
何年も部屋から出ていない王子を連れて、母と兄の待つロッドの街へと急ぐが、二人とも、金なしコネなし『力』なしの三重苦。日本に帰りたいのに帰れない。
太古の魔物がうようよしている「黒の森」に迷い込み、密入国者の三人組と使えない王子を連れて、何とか兄と母と再会したい物語。
文字数 121,359
最終更新日 2021.08.07
登録日 2021.07.18
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