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太古の昔。
生命の主である神という一つの存在が人や動物、火や水、風や木々等が、多くの生命が共に暮らしていた世界。
生きるモノ全てが神を敬い、神もまたそんなモノ達を愛していた。『楽園』そう呼ばれていた世界がそこにはあった。
けれど神は、突如としてその姿を消した。
禁断の果実、知恵の実。多くの名と由来を持つその果物を人が食らってしまったからである。
人以外の生命は口を揃えて言う「神を怒らせた」だから神は我々の前から消えてしまったのだと。
楽園と呼ばれたその世界は次第にその名を地に落とし、世界が元は楽園だった事すらも忘れる程に朽ち果て、変わり果てていった。
人は、悲しみと共に罪を生んでしまった。他から蔑まれ、異端モノ烙印を刻まれてしまい生命の輪から外れてしまったのだった。
だが、たった一つの種族だけ、人に寄り添った。
それは「蛇」だった。
神を激昂させた真の原因。楽園を破滅へと導いた張本人であった。
どの生命からも後ろ指を指される世界で、蛇はその姿を変え、名前も『竜』と呼ばれるモノへと変え再び人へと近付いた。
それは、再び人を陥れようとする目論見があるからか、それとも・・・。
文字数 211,324
最終更新日 2022.08.23
登録日 2022.07.20
一体どれだけの時間を牢獄で過ごしたのか意識が朦朧としている元騎士の"フォーズ"。
何故こんな事になったのか、自分が何をしてしまったのか。と何度も自問自答に時間を費やしたか。
何もかもを失った身で唯一手に持っている物があった。
それは神器とも呼ばれる"贈呈具"。
ただ、フォーズが手にしているのはただの刃の無い剣、"柄"だけという代物だった。
そんな柄を握り虚無の時間をただ過ごしているフォーズ。
何年も人間が訪れることの無い牢獄。
そんなある時突然物音がした。
「僕は・・! どうして・・・!!」
それは、牢獄のある国の王子の一人、ルビヤの泣き声だった。
忍ぶように、まるで誰にも聞かれないように静かに涙を流している。
そんな場面に出くわしたフォーズは、声を出してしまった。
最初はフォーズの声に驚きながらもルビヤは好奇心からフォーズと話すようになり次第に親しみ話し相手になるほどの仲になっていった。
そしてフォーズはルビヤと語り合う中でとある事実に気が付いた。
(なんで俺、敵国の牢獄に居るんだ・・・)
自分が今居る牢獄が、騎士として戦い続けた敵国である事に驚愕したフォーズは、その真相。脳裏にこびり付く『売国奴』という言葉の意味を探ると共にルビヤという少年王子を気にかけてしまうのであった・・・。
※次世代ファンタジーカップ2作目です。
前回のダークシリアスとは真逆のギャグコメディチックな作品を目指しています。どうぞ応援よろしくお願いします!
よければその前作も見て頂ければ幸いです。
文字数 109,733
最終更新日 2021.07.26
登録日 2021.05.04
特別に何かあるわけでは無い世界。
そこには特に特別な物も無い田舎町があった。
そんな特別でも何でも無い所にいる冒険者もまた特別ではなかった。
冒険者ニルトもその一人だった。
日常的に冒険者ギルドに通いクエストで生計を立てている少年。
受付のお姉さんに淡い恋心、片想いを純粋に楽しんでいるような何処にでもいる子であった。
だが、とある日。
いつものように冒険者ギルドに顔を出すとそこには、都会から来た冒険者一行が受付のお姉さんに絡んでいる光景を目にしてしまったのだった。
文字数 5,700
最終更新日 2021.05.14
登録日 2021.05.14
"刻越 藍"は修学旅行でとある遺跡に訪れていた。
友人達、クラスメイト達とも楽しい修学旅行を満喫していたはずだった。
クラスが選んだ遺跡観光巡り、その最後の集合写真が行われた時、刻越藍含めたクラス全員が見知らぬ場所に転移させられてしまった。
見知らぬ場所、空気、全てがここは自分達が居た世界で無いと戸惑う。
そして考える暇を与えないかのように、一人のクラスメイトが死んだ。転移してきたのは自分達だけでは無く、その世界の化け物、モンスターも一緒だった。
逃げ惑うクラスメイト達、そんな中、藍は襲い掛かるモンスターに対峙した瞬間、頭が真っ白になり白昼夢を見た。
藍は親友の"安堂透"と共に自分が見た白昼夢の情報を使いモンスターを撃退したが、それが引き金になったかのように次々とモンスターが姿を見せ始めて行く。
突然現れたモンスターの攻撃で藍は、致命傷を負うも再び白昼夢を見せられ回復魔法を扱い一命を取り留めた。
絶対絶命に陥った時、親友の透が右腕を光らせ藍を攻撃したモンスターを一撃で撃退した。
自分達は力を授かった。転移者達の反撃が始まる。
そんな中、藍は一人その波に乗れなかった。その理由は、"自分だけ"にはみんなと同じ力が無い事、その印が右腕には無かったからだ。
それでも共に戦おうと奮闘する藍。だが一人の男子が藍に向けて告げた。
「”ニセモノ"」
その言葉で藍は、同じクラスメイト達から無慈悲な暴力を受けるのであった―――。
文字数 116,522
最終更新日 2021.05.01
登録日 2021.04.14
姉の影響により世間では二次元オタクと呼ばれるようになった男子高校生。
今でもその趣味は変わらない、むしろ姉に感謝をしている程に没頭していた。
彼は、高校生2年になってもそのオタクになったきっかけである衝撃を忘れられないでいた。
そんな中たった一つの出来事が彼に刺激を与えた。
「―――かわいい」
電車で揺られながらの目の前に居た同級生の女子の何気ない一言。
その言葉に彼は、脳裏にこびり付いた当時の記憶を呼び覚ましたのだった。
文字数 8,395
最終更新日 2021.03.30
登録日 2021.03.29
会社をクビになった主人公。
それから人間不信に陥り通院生活を余儀なくされていた。
実家暮らす事になり家族の支援もあり何とか社会復帰にまで回復していた。
そんなある日。
兄弟である兄の結婚記念日。
実家には兄夫婦と、もう一人の赤ん坊がそこには居た。
文字数 5,311
最終更新日 2021.03.18
登録日 2021.03.18
突如地底深くより出現した結晶異物体。
無差別に人々を襲い続ける存在。
「アンダーズ」
人類はアンダーズの圧倒的な戦力により大陸の半分以上を受け渡すことを余儀なくされた。
物言わぬ結晶体に人類が今もなお抵抗出来ているのは人間の体内にある「魔力」を利用することで稼働する。
対アンダーズ砕鋼器具「ブレイカー」
腰部に装着することで内に秘められている「魔力」を具現化する事が可能となった人類の切り札。
「魔力」を持ち「ブレイカー」を扱う事が出来る限られた者達。
「リベリィ」
彼等がアンダーズを倒す事が出来る唯一の希望であった。
そんな世界で「リュールジス」は一人旅を続けていた。
「探し物・・・」
混沌とした各地を身一つで歩き続けたが、一通の手紙が足を止めさせ彼の旅を終わらせたのだった。
文字数 180,190
最終更新日 2021.02.05
登録日 2021.01.07
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