iPhone、日本でシェア急減の理由、50%割る…安いPixel人気急増

「10月にグーグルは新機種『Pixel 8』を発表予定であり、そこであっと驚くような新機能が数多く明かされるようなことがあれば、世界のスマホ市場に大きなインパクトを与える。グーグルの強みは、ネット検索エンジンやブラウザで世界的に圧倒的なシェアを誇るなど、そのソフト開発力にある。ソフト面で便利かつ革新的な機能を次々と搭載していけば、スマホ市場でアップルを脅かす存在になれる。特に日本は物価上昇や税金・社会保険の負担増で消費者の懐が苦しくなりつつあり、数年後にPixelがiPhoneに逆転するという事態が起きてもおかしくはない」(大手キャリア関係者)

 当サイトは4月8日付当サイト記事『性能&コスパ比較でiPhoneより低価格のPixelに軍配が上がる納得の理由』でPixelとiPhoneを比較してどちらのほうがお買い得なスマホといえるのかを検証していたが、今回、以下に再掲載する。

――以下、再掲載――

 日本のスマホ市場ではアップルの「iPhone」が絶対的な人気を誇っているが、近年はiPhoneよりも価格が安いグーグルの「Pixel」もじわりと人気が高まっている。2021年10月に発売された「Pixel 6」の音声文字起こし機能について、実業家の堀江貴文氏がTwitterでその精度の高さを賞賛しているが、ほかにもPixelを高く評価する声は少なくない。日本の家電量販店・ECサイトの実売データをまとめた「BCNランキング(スマートフォン)」(23年3月6日~3月12日)によると、「Pixel 6a」が7位に入っている。上位がほぼiPhoneシリーズの独壇場なことを踏まえると、健闘しているといえるのではないだろうか。

 そこで今回はグーグルのPixelの特徴や利点、さらにiPhoneと比較してどちらのほうが今お買い得なスマホといえるのかを、スマホジャーナリストの石川温氏に解説してもらった。

比較するのは「iPhone SE(第3世代)」と「Pixel 6a」

「お手頃な価格帯でありながら、機能的にもあまり見劣りしない、ライトユーザーが手に取りやすい機種という基準で選ぶのなら、iPhoneは『iPhone SE(第3世代)』、Pixelは『Pixel 6a』がちょうどいい比較対象でしょう」(石川氏)

 iPhone SE(第3世代)は、22年3月に発売されて以来、衰えぬ人気を誇っている機種。近年は大型化が顕著なiPhoneシリーズのなかでも片手で扱いやすいコンパクトなサイズ感が特徴だ。64GB、128GB、256GBの3種類が用意されており、値段は64GBのモデルが6万2800円(税別、以下同)、128GBのモデルが6万9800円、256GBのモデルが8万4800円となっている。

 対するPixel 6aは、22年7月に発売された機種。Pixelとしては一番人気のある機種といってもいいだろう。ストレージは128GBのみで、5万3900円。

「グーグルとしてはPixel 6aでは性能を高めつつ、安価な価格設定にしているなど、アップル・iPhone SEを狙い撃ちにしている感がありますね」(同)

 なるほど、iPhone SE(第3世代)の同容量モデルと比較すると、Pixel 6aは1万5900円近くも安くなっているわけか。

「iPhone」vs.「Pixel」、カテゴリー別のスペック比較

 ここからは両者の詳細をチェックしていこう。まずは、重さとサイズだ。iPhone SE(第3世代)は重量144gで、サイズは幅67.3×高さ138.4×厚み7.3mm。一方、Pixel 6aは重量178g、サイズは幅71.8×高さ152.2×厚み8.9mmとなっている。