「PayPayより楽天ペイのほうが断然おトク」説を検証…楽天カードアプリ併用

「代表的な例が『楽天ポイントカードアプリ』との併用です。実は楽天ペイと楽天ポイントカードアプリを同時に見せることで、ポイントの二重取りができます。楽天カードでのチャージ前提の楽天ペイが1.5%、楽天ポイントカードアプリが0.5~1.0%(対象店舗によって増減)となっているので最大2.5%還元となるのです。

 加えて、楽天では定期的にポイント還元キャンペーンを開催しており、さらなる高還元率を目指すこともできます。たとえば、毎月5と0のつく日には、楽天ペイ内のキャッシュではなく、貯まっている楽天ポイントで支払うことによって1.0%上乗せされて還元されます。ポイントが貯まっている場合にはおすすめですね。また『楽天市場』での買い物で楽天カードを使用し、計2万円以上購入すれば、実店舗で楽天ペイを使用する際にさらに1.0%が還元されます。これらのキャンペーンは、毎月エントリーする必要があり、手間もかかりますが、条件を満たせば最大4.5%還元も可能になるのです。

 そのほかにも、楽天ペイでは数多くの期間限定キャンペーンを開催しており、なかには自治体限定のものもあるので、熱心な楽天ユーザーであればエントリーしておきたいところ。しかし、エントリーしないとキャンペーンに参加できなかったり、対象店舗が限られていたり、キャンペーンでもらえるポイント自体が期限付きだったりするなど注意点も多く、エントリー前には公式サイト上の説明を一通り読んでおくことを推奨します」(同)

Suicaへチャージできるようになったのも便利

 楽天ペイの期間限定キャンペーンの種類は多いため、すべてのキャンペーンを網羅して活用するのはなかなか難しいだろうが、例として現在開催中である2つのキャンペーンを見てみよう。

 1つは9月1日まで開催されている「2人に1人当たる! 楽天ペイ超トクトク祭り」。期間中にエントリーし、「対象店舗で楽天ポイントカードを提示し、楽天ポイントを獲得」「対象店舗で楽天ペイ(コード/QR/セルフ払い)で支払いする」という2つの条件を満たすことで、抽選に参加できる。抽選では2人に1人、1等か2等が当選する。1等には100人限定で1500%分(上限10万ポイント)の楽天ポイントが付与され、2等には200ポイントが付与される。仮にエントリー期間中に1万円分の買い物をした場合、最大で10万250ポイントももらえる、太っ腹なキャンペーンとなっているのだ。

 もう1つは10月2日まで開催されている「第2弾 楽天カードもしくは楽天キャッシュでのコード・QR払いで最大20%還元!」。エントリーし、楽天カード、もしくは楽天キャッシュを支払元にした楽天ペイアプリでコード・QR払いすることにより、最大20%分(最大501ポイント)の楽天ポイントが還元される。楽天ペイで初めて、もしくは久しぶりに支払うユーザーは全員が還元対象、いつも支払っているユーザーは抽選で1万名に最大20%分が還元されるキャンペーンになっている。

 そのほかにも楽天ペイでは、おトクにポイントを貯められる仕組みが整っている。なかでもSuicaへのチャージができるようになったのは大きいと岩田氏は評価する。

「20年5月からAndroid端末で、23年6月からiPhoneで、楽天ペイアプリからSuicaにチャージすることが可能となりました。ポイント還元率は0.5%と低めではあるものの、1楽天ポイント(期間限定ポイントは除く)=1円単位でチャージできるので、カード数を増やしたくないユーザー、余っているポイントを活用したい方にとってはおすすめできます。ちなみに交通系のICカードはPayPayが参入できなかった市場でして、楽天がリードしているといえるので、楽天ユーザーで通勤、通学する方は、PayPayから乗り換えてもよいかもしれません」(同)