③TVer
利用料金:無料
④Hulu
利用料金:月額1026円
⑤GYAO!
利用料金:無料だが、「GYAO!ストア」では視聴期間の設定がある有料の「レンタル」商品も配信
⑥U-NEXT
利用料金:1639円~
※動画サービスはサービスの一環であり、配送のお急ぎ便や、音楽の聴き放題、対象の漫画、雑誌読み放題などがある。
無料のアプリはTVerとGYAO!ですね。なお、アマプラは有料ですが、動画が見たいというより、Amazonお急ぎ便などほかのAmazonのサービスの一環でついてくるサービス、というのが実像に近く、動画のための有料サービスであるU-NEXT、Hulu、Netflixとは少しニュアンスが異なりますね。
日影 まず、月間の利用ユーザー数で見てみると、多い順に以下となります。
1 Amazonプライム・ビデオ
2 Tver
3 Netflix
4 GYAO!
5 U-NEXT
6 Hulu
次に、アプリをインストールしているユーザーの「1日当たりの視聴時間」で比較してみましょう。視聴時間が長い順に、以下となります。
1 U-NEXT
2 NetFlix
3 Hulu
4 Amazonプライム・ビデオ
5 GYAO!
6 Tver
※筆者注:ユーザー数のグラフと視聴時間のグラフにおいて、6社のグラフの「色」は一致していないものもあります。
ユーザー数で上位なのはアマプラ、TVer、GYAO!といった、廉価もしくは無料のアプリですが、1日当たりの視聴時間ではそれらが下位になっていますね。「無料もしくは低額のサービスは、ユーザー数は多いが、利用時間は短い」という、もっともな結果ともいえます。
――1日あたりの視聴時間で見ると、一番見られていないTVer(無料)と一番見られているU-NEXT(有料)を比較すると1.5倍弱と、そこまで差がないなとも思いました。「毎月料金を払っているのだからガッツリ見なくては」というよりも、「サブスクで入っているから、なんとなく翌月も更新……」という人も多そうですね。アマプラの場合、年契約している人も多いでしょうし。
日影 僅差ではありますが、視聴時間で1位となったU-NEXTの場合、本や漫画の読み放題が加わっているプランもあるため、それが他アプリと比較したときの利用時間の長さに寄与したのかもしれません。また、TVerがリアルタイム配信を開始してもユーザーがさほど伸びず、1日あたりの視聴時間も短め、というのは、「見逃し配信」で見たいものがあるときだけ見ている、という視聴スタイルなのかもしれませんね。
――私はアメリカのドラマが好きなんですが、10年くらい前までは地上波でもよくアメリカドラマが放送されていたものの、今は地上波、BSでも海外ドラマは韓国ドラマばかりなんですよね。有料の動画配信事業者は日本発のオリジナルドラマや映画の制作で差別化を図っているように見えますが、既存の名作を充実させる方向の差別化も期待したいです。